インビザラインは、透明なマウスピース型矯正装置を使用して歯並びを整える矯正治療です。
見た目が目立ちにくく、取り外しができるというメリットから、多くの方に選ばれています。
インビザライン治療をご検討中の方は、「マウスピース型矯正装置をつけるだけなら手軽にできそう」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし実際には、インビザライン治療は精密な治療計画に基づいて進められており、ご自身での管理に加えて、歯科医院での定期的な管理とチェックが重要な治療です。
ここでは、インビザライン治療がどのように管理されているのか、そして通院ごとにどのようなチェックが行われているのかについてお話しします。
インビザライン治療の大きな特徴は、患者様ご自身でマウスピース型矯正装置を装着・交換していく治療という点です。
ワイヤーを使った矯正治療の場合は、矯正装置の取り外しや調整はすべて歯科医院で行います。
そのため、マウスピース型矯正装置を使った矯正治療はご自身ですべてを行うと思われがちですが、それだけで治療が完結するわけではありません。
歯科医院では、治療開始前に立てたシミュレーション通りに歯が動いているかを定期的に確認し、必要に応じて調整を行います。
マウスピース型矯正装置の装着状態や装着時間によっては、計画通りに治療が進んでいない場合もあります。
その状態で治療を進めると、治療計画に大きなズレが生じる可能性があるのです。
つまり、インビザライン治療は、「患者様の自己管理」と「歯科医院の専門的な管理」が組み合わさって成立する治療といえます。
インビザライン治療は、自宅でマウスピース型矯正装置を交換しながら進める治療です。
マウスピース型矯正装置は複数枚をまとめてお渡ししますので、交換のたびに通院する必要はありません。
ただし、スケジュールを守ってマウスピース型矯正装置を交換していても、装着の状態や毎日の装着時間によっては、計画通りに歯が動かない場合もあります。
計画通りに歯が動いているかどうかは患者様ご自身で判断することは難しいため、歯科医院では定期的に通院していただき、以下のような点を確認する必要があるのです。
これらを確認することで、治療のズレを早期に修正し、最終的な仕上がりの精度を高めていきます。
インビザライン治療中の来院時には、次のような項目が確認されます。
まず最も重要なのが、治療計画と実際の歯の動きが一致しているかの確認です。
歯の移動には個人差があるため、計画より遅れていたり、わずかなズレが生じていたりすることがあります。
予定より歯の動きが遅れている状態で、そのまま次の段階へ進むとマウスピース型矯正装置が合わなくなることがあります。
ズレがある場合は、マウスピース型矯正装置の装着の仕方や装着時間の見直しが必要です。
インビザライン治療では、1日20〜22時間以上、マウスピース型矯正装置を装着する必要があります。
装着時間が不足すると、歯の動きが遅れたり、計画がずれたりする原因となるため、通院時には、
といった生活習慣の確認も行います。
マウスピース型矯正装置が歯に正しくフィットしているかも重要な確認ポイントです。
インビザライン治療では、歯とマウスピース型矯正装置のわずかなズレが後の治療結果に影響することがあります。
マウスピース型矯正装置が浮いている、または、しっかりはまっていない場合は、歯に十分な力が伝わっていない可能性があり、歯の動きに影響が出ることがあるからです。
マウスピース型矯正装置の状態によっては、再調整や再スキャンが必要になることもあります。
アタッチメントの状態は治療が遅れる原因になりやすいため、必ず確認します。
アタッチメントとは、歯の表面に取り付ける歯科用樹脂(レジン)でできた小さな突起です。
歯を回転させたり、傾きを調整したり、歯を引き上げたりするような複雑な動きは、マウスピース型矯正装置だけでは十分な力をかけられない場合があるため、マウスピース型矯正装置の力を歯に効率よく伝えるためにアタッチメントを取り付けます。
アタッチメントを取り付けることで、マウスピース型矯正装置が歯をしっかりとつかみ、計画通りに歯を動かしやすくなるのです。
アタッチメントはマウスピース型矯正装置のように患者様が取り外すことはできません。
アタッチメントがズレていたり外れていたりする場合は、歯に力が正しく伝わらなくなるため、必要に応じて歯科医院にて再装着を行います。
虫歯や歯ぐきの状態もチェックします。
マウスピース型矯正装置矯正は矯正装置を取り外して歯磨きができることから、お口の中を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病になりにくいとされています。
ただし、清潔な状態でマウスピース型矯正装置を装着しなければ、汚れが歯とマウスピース型矯正装置の間にはさまり、細菌が増殖して虫歯や歯周病のリスクが高くなることがあるのです。
治療中に虫歯や歯周病になると、進行状態によっては、治療を中断する場合があります。
定期検診では、
をチェックして、必要に応じてクリーニングを行い、治療を中断せず安全に進められる状態を保ちます。
治療の途中で、歯と歯の間をわずかに削る処置(IPR)や追加の調整が必要になることがあります。
といった場合には、こうした微調整を行うことで、最終的な仕上がり精度を高めることができるのです。
治療の途中で想定通りに歯が動いていない場合は、新しいマウスピース型矯正装置を再設計する「リファインメント」を行うことがあります。
このような調整を適切に行うことで、最終的な歯並びの仕上がりがより精密なものになります。
インビザライン治療を成功させるためには、適切なタイミングで定期検診を受けることが大切です。
インビザラインはワイヤー矯正と違い、患者様ご自身がマウスピース型矯正装置を交換しながら進める治療です。
ただし、インビザライン治療は、
といった歯科医院での管理によって成り立っています。
つまり、ご自身での管理と同様に、歯科医院による継続的なチェックと調整も成功のカギとなります。
そのため、インビザライン治療を始める前には、「どのような管理体制で治療を行っているか」をチェックしておくことも大切です。
当院では、多くの治療経験をもとに、お一人おひとりのお口の状態やご希望に合わせた治療をご提案します。
インビザライン治療をご検討中の方や、ご不安・ご不明な点がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
