入れ歯は様々な工程を経て完成されます。
その一つ一つの工程を、手を抜かず精密に仕上げないと決して満足のいく入れ歯はできません。また入れ歯は歯ぐきの上にただ乗っかっている物ではありません。お口の周りには様々な筋肉があります。入れ歯がのる歯ぐきにも柔らかい部分と硬い部分があります。それらの筋肉の動き、歯ぐきの状態、患者様個々のかみ合わせの運動を忠実に再現しないと満足のいく入れ歯はできません。
○メリット | ×デメリット |
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① 費用が安価(保険が適用)である。 ② 作製にかかる期間が短い。 ③ 破損した場合、修理が可能な場合が多い。 |
① 審美的に悪い(留め金)。 ② 留め金の残存歯に負担がかかる。 ③ 異物感が強く、外れやすい。 |
保険診療の範囲で行なう事ができるため、費用が少なくて済む場合があります。
比較的短期間で入れ歯を作製することができるので、咀嚼機能の回復が早くおこなえる。 取り外しできるので、入れ歯自体の清掃が簡単であることなどが挙げられます。 |
違和感が大きく慣れるのに時間を要します。 入れ歯部分の厚みがあるためお口の中の容積が狭くなり、発音などに問題がおきることがあるなどがあります。また、噛む力が30%~40%くらいに弱くなります。 総入れ歯の場合は、使い続けることで顎の骨が痩せていき、口元にしわが寄りやすくなります。 また、最近は入れ歯を作製した事の無い歯科医師も増えているので、適正な入れ歯を作れる歯科医師が減少していることも懸念事項です。 |
総義歯は口のなかに合わせて精巧につくられていますが、なにぶんにも作り物なので、口に入れてから慣れるまでには時間がかかります。今まで口のなかになかったものなので、初めは気になって外したくなりますが、まず1日我慢して入れて練習し、それでもなかなか慣れなかったり、痛んだりする時は、根気よく調整を受けることが大切です。
総義歯は毎食後に外して洗うようにし、夜寝ている間は外して消毒液に漬けるようにします。
常にあごの形は少しずつ変化しているので、入れ歯もそれに合わせて調整する必要があり、定期検査を受けるようにしなければなりません。
前歯にクラスプがかかると見た目が悪いですから、その時には透明なプラスチックのクラスプを使ったり、クラスプのない入れ歯を用いたりします。磁石やアタッチメントといわれる安定装置を使うと装着感がとても良くなります。
西宮市の歯科医院(歯医者)ケイ歯科クリニックでは部分入れ歯を作るにあたって、以下の2点を目標にしております。
そして、この目標を達成するために、以下の項目に注意して製作します。
以上の項目を検討することと、部分義歯の適切な設計を行い、より良い部分義歯の製作が可能となるわけです。歯科医院(歯医者)ケイ歯科クリニックは、残っている歯や、口腔内の環境を健康に保ち、なおかつ、機能性にも優れた部分入れ歯をご提供できるよう、部分入れ歯の製作にも力を注いでおります。
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金属床はもっとも一般的に使用されている、信頼性も実績も高い素材です。 レジンの義床に比べ、軽くて丈夫、金属のため熱を伝えるという特徴があります。その為、食べ物の温度が伝わりやすく食感が良いという利点があります。 |
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天然歯と同じようなグラデーションを入れます。 そのため、見た目はまったく天然歯と区別がつきません。天然歯と合せる必要がない場合は、より明るいトーンの白を選ぶことで、若々しい口元を演出することも可能です。また、患者様の輪郭ににあわせ、歯の大きさ・長さなどをデザインします。 |
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通常の部分入れ歯のように、バネで他の歯に維持を求めるような形式ではなく、残っている歯に内冠という冠を被せ、入れ歯内部に作られた外冠と装着時に一体化するような構造になっています。これによって、入れ歯と残っているご自身の歯が一体化した固定装置となり、入れ歯をしっかりと支えることが可能となります。 |
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金具を一切使わない部分入れ歯であり、素材は柔らかく大きく曲げても割れることがありません。また金具を使わなく、素材は歯茎と同じピンク色なので、装着していても目立たないのが特徴です。 落としても入れ歯が割れることもなく、少し手荒に扱ったり、ゴシゴシ磨いたりしても壊れることが少ないのが長所です。 しかし、その素材の寿命は短く、3年ほどで新しいものを作り直さなければなりません。また、破損した場合修理ができません。 |
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ブリッジとは、歯が少し欠損している場合に用い補綴物の一種です。 主に失った歯の両側または片側に残った歯を、場合によってはインプラントを支えに、人工歯を補う方法です。 支台歯として健全歯の歯質の切削を行わなければならない事や、清掃性に問題があるなどのデメリットもあります。 |
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BPSデンチャーシステムはヨーロッパ発の入れ歯製作技術で、今や世界のスタンダードと言っても過言ではありません。今までの義歯とは製作過程からまったく異なるフルオーダーメイドです。歯科技工士の立ち 会いのもと、お口の状態をチェックし、顎や筋肉の動き、噛み合わせや発音、笑顔のバランスなどを確認しながら製作していきます。今までの義歯と大きく異なるのは、食べ物を噛んだ時の義歯の位置と力を完全に再現して製作できるということです。
また「イボカップシステム」という超精密義歯独自の作成材料により、義歯特有の嫌な匂いを減らすことができます。 さらに、製作手順がシステム化されているため、品質の安定した義歯を製作でき、製作時間も短縮されます。 |
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ミニインプラントとはインプラントの技術を利用した、新しいタイプの総入れ歯安定装置です。基本的に下の総入れ歯に使用します(一部例外あり)。直径1.8mmのチタン製インプラントを4本、下あごの前の方に植え込み、そこに入れ歯をはめ込むことによって、総入れ歯を安定させる方法です。 ミニインプラントを併用した総入れ歯は、殆どの物を快適に『おいしく』食べることが出来るようになります。 費用が通常のインプラントに比べ、大幅に安価なのも特徴です。 一定レベル以上の技術で作られた、現在ご使用中の入れ歯をそのまま使用することが出来ます。 |
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以下に、入れ歯製作の流れの一例をご紹介いたします。
①診査、簡単な型どり | 診断と簡単なお口の中の型をとります。 |
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②精密な型どり(上顎) | 簡単な型どりからおこした石膏模型を診査後、個人トレーというものを製作します。精密な型どりは個人トレーを用いて患者さん個々の筋肉の動きなどを型どりに反映させます。 総入れ歯や部分入れ歯といった入れ歯の種類に関係なく基本的には個人トレーを使用して精密な型どりを行います。 ![]() |
③精密な型どり(下顎) | |
④かみ合わせの記録 | 簡単なかみ合せの記録を行います。 |
⑤精密なかみ合わせの記録 | ![]() 顎をいろいろな方向に動かし、顎がどのように動くかを観察します。 だいたい左下の写真のように矢印を描きます。さらに、かちかちとかんでいただいたときの位置が、矢印のどこら辺にあるかを診断し、実際に入れ歯のかむ位置を決定します。右下の写真あたりの位置がちょうど良い所となります。最終的な噛み合わせは術者が決定しますが、患者様の協力なしには行えません。 |
⑥試し入れ |
最終チェックですので、合わない場合再度歯を並び直したり、噛み合わせを取り直したりして、何回か試し入れが必要になる場合があります。 |
⑦完成 | 上記のような過程を経て完成です。 |
合わなくなった入れ歯は、顎堤(入れ歯の安定に関係する、歯茎の土手部分の高さ)と入れ歯との位置関係を変えてしまい、その結果、上顎と下顎との位置関係も変えてしまいます。
そして力のバランスがくずれ、短期間に顎堤に大きなダメージ(骨の吸収等)を与えたり、顎関節症をおこしたりします。さらに安定剤を使用することにより合わなくなった入れ歯をより長い期間使用することが可能となるので、これらの状況が助長されます。
よって、入れ歯が合わなくなってしまったら、安定剤を使用するのではなく、ご使用の入れ歯を修正するか、作り直すことをオススメします。
使用する材料には,硬質と軟質の2種類があります。
その中でも様々な素材があり、材料の特徴と特性を熟知し、症例に応じて選択します。
コバルト | 363,000円 |
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チタン | 418,000円 |
ゴールド | 440,000円 |
BPS:片顎 | 440,000円 |
BPS:両顎 | 880,000円 |
リハビリ用義歯 | 55,000円 |
リベース | 27,500円 |
メタル床の修理 | 55,000円 |
マグネット(磁石) | 1個/69,300円 |
金属人工歯:片顎 | 44,000円 |