インプラント治療を検討している方の中には、「手術」と聞いて不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
「入院は必要?」「手術時間はどれくらい?」「手術後はすぐに食事ができるの?」など、手術に関する疑問をお持ちの方は多くいらっしゃいます。
一方で、「手術すれば治療が終わる」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。
ここでは、インプラント手術を中心に、手術前の検査から手術後のメンテナンスまで、治療の流れについてお話しします。
インプラント治療では、カウンセリング、精密検査から始まり、手術、そして手術後の治癒期間、最終的な人工歯(被せ物)の製作と装着まで、いくつもの工程があります。
多くの症例で採用されている「2回法」は、次の流れで行われます。
インプラント治療は、まず患者様のお悩みやご希望をおうかがいすることから始まります。
「しっかり噛めるようになりたい」「入れ歯が合わない」「見た目を自然にしたい」など、患者様によって治療に求めることはさまざまです。
カウンセリングでは、お口の状態だけでなく、全身の健康状態や持病、服用しているお薬などについても確認します。
また、インプラント以外にもブリッジや入れ歯などの治療方法がありますので、それぞれの特徴についてもご説明し、患者様が納得した上で、治療方法を選択できるようサポートします。
インプラント治療では、精密検査が非常に重要です。
レントゲン撮影に加えて歯科用CTを撮影することで、顎の骨の厚みや高さ、神経や血管の位置などを立体的に確認できます。
この情報をもとに、
などを細かく計画します。
また、歯周病や虫歯がある場合には、優先して治療を行い、健康な状態になってからインプラント治療を行うのが一般的です。
手術当日は、まず体調を確認し、お口の中を清潔な状態に整えてから治療を開始します。
局所麻酔を行ってから手術を進めるため、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
歯ぐきを開き、事前に計画した位置へ専用の器具を用いて顎の骨に小さな穴を作り、インプラント体を埋め込みます。
その後、歯ぐきを縫合し、必要に応じて仮の歯を装着する場合もあります。
手術時間は症例によって異なりますが、インプラントを1本埋入するのにかかる時間は約15分です。
複数本の埋入や骨造成などを行う場合には、さらに時間がかかることがあります。
手術後は止血を確認し、術後の注意事項についてご説明した上でお帰りいただきます。
手術後は麻酔が切れると、痛みや腫れが出ることがあります。
症状には個人差がありますが、多くの場合は処方された痛み止めを服用することでコントロールできます。
また、腫れは手術後2〜3日目をピークに、1週間程度で落ち着いていくことが一般的です。
手術当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控え、安静に過ごしていただきます。
また、傷口への刺激を避けるため、熱い食べ物や硬い食べ物は控え、やわらかいものを中心にした食事をおすすめしています。
歯磨きは通常どおり行えますが、手術した部分に歯ブラシが当たらないように注意しましょう。
インプラント手術が終わった後に、すぐに最終的な人工歯を装着するわけではありません。
埋め込んだインプラント体と顎の骨がしっかり結合してから、人工歯を装着する必要があります。
骨が結合するまでの時間には、個人差がありますが、一般的には2〜3ヶ月程度です。
また、骨造成などの追加治療を行った場合には、治癒期間が長くなる傾向があります。
この期間中は、インプラントに過度な力がかからないよう注意しながら生活することが大切です。
「治療期間が長い」と感じる方もいらっしゃいますが、この期間をしっかり設けることで、インプラントを長く快適に安定してお使いいただくことができます。
インプラントと顎の骨が十分に結合したら、人工歯を装着します。
型取りやかみ合わせの確認を行い、患者様お一人おひとりに合わせた人工歯を製作します。
人工歯に使用されることが多いセラミックやジルコニアは、天然の歯のような質感を再現することができ、周囲の歯の色や形に合わせることも可能です。
完成した人工歯は、インプラント体の上に連結して装着します。
装着後は、かみ合わせに違和感がないかを確認し、必要に応じて調整を行います。
インプラントを長く快適に使用するためには、治療後のメンテナンスが欠かせません。
インプラントは人工物のため虫歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」には注意が必要です。
インプラント周囲炎は、初期の段階では自覚症状が少ないこともあり、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。
重症化するとインプラントを支える骨の大部分が失われ、最終的にはインプラントを維持できなくなる可能性があります。
そのため、ご自宅での丁寧な歯磨きに加え、定期的に歯科医院でクリーニングやかみ合わせのチェックを受けることが大切です。
また、歯ぎしりや食いしばりがある場合は、インプラントに強い力が加わるため、必要に応じてナイトガード(マウスピース)の使用をご提案することもあります。
ナイトガードは患者様のお口に合わせて製作します。
お口に装着することで、上下の歯の接触や摩擦が軽減されて、インプラントや顎への負担を抑えることにつながるのです。
お口全体の健康を維持することが、インプラントを長持ちさせることにもつながることから、定期検診では、インプラントだけでなく、残っている天然の歯や歯ぐきの健康状態も確認します。
インプラント治療というと、「手術」というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、実際には「手術だけで治療が終わる」というわけではありません。
インプラント治療全体で考えると、手術はあくまでも治療の一部です。
インプラント治療は、治療前のカウンセリングや検査から始まり、手術後の経過観察、人工歯の装着と、治療を終えるまでには半年以上かかるケースがほとんどです。
手術を成功させるためには、手術前後の過ごし方が非常に重要になってきます。
また、長く安定してお使いいただくためには、長期的にメンテナンスを継続する必要があります。
「手術」と聞くと、不安を感じる方は少なくありません。
けれども、インプラント手術は局所麻酔を十分に行ってから治療を進めるため、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
治療に対する不安や恐怖心が強い方には、静脈内鎮静法を併用することも可能です。
静脈内鎮静法とは、静脈から鎮静薬を点滴で投与し、うたた寝をしているようなリラックスした状態で治療を受けていただく方法です。
また、術後の痛みや腫れについても個人差はありますが、多くの場合は数日から1週間程度で落ち着いていきます。
ケイ歯科クリニックでは、患者様のお口の状態やご希望を丁寧におうかがいし、お一人おひとりに適した治療計画をご提案しています。
「インプラントについて詳しく知りたい」「まずは相談だけしてみたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
