「矯正治療は若い人がするもの」というイメージをお持ちではありませんか?
長年歯並びに悩みを感じていても、「今さら矯正治療を始めるのは少し気が引ける」「目立つ装置には抵抗がある」と感じている方も少なくありません。
しかし近年では、矯正治療に対する考え方も変化しており、年齢に関係なく歯並びを整えたいと考える方が増えています。
なかでも、「透明で目立ちにくい」「取り外しができて日常生活に影響が出にくい」といった特徴がある「インビザライン治療」は、大人の方を中心に人気があります。
では、インビザラインは何歳まで受けることができるのでしょうか。
ここでは、大人のインビザライン治療におけるポイントや注意点についてお話しします。
結論から言うと、インビザラインに明確な年齢的な制限はありません。
歯や歯ぐきの状態が健康であれば、何歳からでも治療を始めることが可能です。
実際に、2014年の患者調査では、30代・40代の方はもちろん、50代・60代で矯正治療をスタートされる方もいらっしゃいます。
口元への意識が高まったことに加えて、「治療中の見た目が自然で周囲に気づかれにくい」「取り外しができて日常生活に影響が少ない」「痛みが比較的少ない」といった特徴があるインビザライン治療は、仕事や家事、育児で忙しい大人の方でも無理なく始めやすい矯正方法といえるでしょう。
矯正治療で歯並びを整えることにはさまざまなメリットがあり、年齢を理由にあきらめる必要はありません。
大人の場合、「歯並びを整えたい」と思ったタイミングで、前向きに検討していただくことをおすすめします。
大人の矯正治療には、さまざまなメリットがあります。
歯並びが整うことで、笑顔に自信が持てるようになります。
人前で話す機会が多い方や接客業の方にとっても大きなメリットです。
口元に自信が持てないと、手で隠したり不自然な表情になったりすることがありますが、歯並びが整うことでそうした不安が軽減され、面接や大事なプレゼンの際にも堂々と自分らしく振る舞えることもあります。
歯並びが乱れていると、歯と歯の間や重なり合っている部分に歯ブラシの毛先が届きにくく、どうしても磨き残しが生じやすくなります。
こうした磨き残しは歯垢(プラーク)として歯の表面に蓄積し、やがて歯石へと変化します。
歯垢(プラーク)には、虫歯や歯周病の原因となる細菌が多く含まれており、これらが蓄積することで虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
矯正治療によって歯並びが整うと、毎日のセルフケアの質が向上します。
その結果、お口の中を清潔に保ちやすくなり、虫歯や歯周病の予防につながるとともに、長期的なお口の健康維持にも大きく役立ちます。
かみ合わせが整っていないと、一部の歯に過度な負担がかかり、歯のすり減りや欠け、知覚過敏などのトラブルにつながることがあります。
また、顎の関節に負担がかかることで、口を開けたときに痛みが生じたり、口が開けにくいといった症状を引き起こしたりする場合もあります。
矯正治療によってかみ合わせが整うと、噛む力がバランスよく分散されるようになり、歯や顎への負担を軽減することが可能です。
大人の矯正治療では、顎の骨の成長がすでに終わっているため、将来的な変化を見越す必要が少なく、治療計画を立てやすいという特徴があります。
成長途中にあるお子様の場合は、顎の発育に合わせて治療計画を調整していく必要があります。
大人の場合は、現在の骨格をもとに計画を立てることができるため、より計画的に矯正治療を進めやすいといえるでしょう。
また、大人になってからの矯正治療は、ご自身の意思で始めるケースが多く、治療に対する意識が高いことも特徴です。
自己管理もしやすく、矯正装置の装着時間を守ったり、お口のケアをしっかりと行ったりすることで、より計画的に治療を進めることができます。
仕事や家事、育児など日々の予定を考慮して治療計画を立てれば、無理なく治療を継続していただけます。
一方で、大人ならではの注意点もあります。
歯周病は年齢とともに増加する傾向があります。
歯周病が進行すると、歯を支えている組織が溶かされてしまうため、骨がやせてしまっているケースも少なくありません。
歯周病が進行している状態で矯正治療を行うと、歯を支える骨に負担がかかり、歯がさらに不安定になる恐れがあります。
こうしたリスクを防ぐためにも、矯正治療を始める前には、お口全体を診て、必要に応じて歯周病治療を優先する必要があります。
矯正治療では、歯そのものだけを動かしているわけではなく、歯を支えている骨の位置を少しずつ移動させています。
歯に力をかけることで、移動する方向の骨が吸収され、反対側では新しく骨が作られるという「骨の代謝」を繰り返しながら歯が動いていくのです。
大人の場合は、成長期に比べて骨の代謝がゆるやかになる傾向があるため、歯の動きもゆっくりになり、結果として治療期間が長くなることがあります。
虫歯治療で大きな被せ物が入っていたり、神経を抜いていたりしても、歯の根がしっかりしていれば矯正治療を行うことは可能です。
ただし、かみ合わせに合わせて不自然な形の被せ物が入っている場合は、装置が外れやすく、被せ物の作り直しが必要になることがあります。
また、インプラントは矯正治療では動かすことはできません。
位置によっては治療計画に制限が生じたり、撤去が必要になるケースもあります。
食いしばりや歯ぎしりといったお口のクセや食生活も、矯正治療に影響を与えることがあります。
頬杖をつく習慣や片側だけで噛むクセ、舌で歯を押すクセなどは、歯並びが乱れたり、かみ合わせが崩れたりしている原因となっているケースも少なくありません。
こうした生活習慣は、矯正治療中の歯の動きにも影響を及ぼす可能性があります。
大人の場合は、習慣化しているケースも多く、しっかりと意識して見直していくことが大切です。
大人の方にインビザラインが選ばれる理由には、以下のような特徴があります。
インビザライン治療は、ご自身でアライナーの装着時間や交換時期を管理する必要があります。
一方で、計画に沿ってご自身で進められることから、通院回数を抑えられる場合があり、仕事や家庭で忙しい方でも、治療を進めやすい点が特徴です。
インビザライン治療ができるかどうかは、年齢ではなく、お口の状態によって判断されます。
といった条件を満たしていれば、年齢に関係なく矯正治療を行うことが可能です。
「もう年齢的に遅いのでは」と思っている方でも、実際には問題なく治療できるケースも多くあります。
インビザラインは年齢に関係なく始めることができる矯正治療です。
見た目の改善だけでなく、お口の健康維持にもつながる多くのメリットがあり、将来のご自身の健康への投資としてとらえることもできます。
一方で、歯周病や骨の状態など、大人ならではの注意点もあるため、事前の検査と適切な診断が重要です。
「歯並びが気になる」「歯を守りたい」とお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。