50代になると、歯の健康に関するお悩みを持つ方が増える傾向にあります。
厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、喪失歯を有する方の割合は年齢とともに増加し、50〜54歳では32.8%、55歳〜59歳では42.6%の方が1本以上の歯を失っています。
歯を失うと、できるだけ早く補う必要があり、「入れ歯にするべき?それともインプラント?」と、治療の選択で迷う方も多くいらっしゃるでしょう。
ここでは、特に50代の方のインプラント治療についてお話しします。
参考:厚生労働省「令和6年 歯科疾患実態調査 結果の概要」p15表12より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-17b_r06.pdf
インプラント治療には「何歳までに行わなければいけない」という明確な年齢の上限はありません。
重要なのは年齢そのものではなく、お口の中の環境や全身の健康状態です。
実際に、70代・80代でインプラント治療を受ける方もいらっしゃいます。
ただし、年齢とともに体力が低下したり、お口の中の環境が悪化したりする可能性があるため、インプラント治療を検討されている方は、お早めに歯科医院に相談するのがおすすめです。
50代からのインプラント治療が、遅いということはありません。
体力面からも、10年20年先を考えた治療を検討しやすい時期といえるでしょう。
50代になると、加齢・生活習慣・歯周病・虫歯の影響により、少なくとも1本以上の歯を失っている方の割合が増加します。
歯を失うと噛む機能が低下して、食生活が制限されるだけでなく、消化・栄養状態が悪くなり、全身の健康へも影響を及ぼす可能性があります。
お口、そして全身の健康を維持するためにも、できるだけ早く歯を補うことが大切です。
歯を補うために必要なのが、「補綴(ほてつ)物」です。
補綴物には、いくつかの種類があり、
の中から、ご自身に合うものをお選びいただくことができます。
厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、
といった特徴があります。
参考:厚生労働省「令和6年 歯科疾患実態調査 結果の概要」p17表14より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-17b_r06.pdf
15歳以上でインプラント治療を行っている方の割合はおよそ3.2%程度と、30人に1人程度ですが、インプラント治療には次のようなメリットが期待できます。
インプラントは顎の骨に固定するため、自分の歯に近い噛み心地を実現できます。
入れ歯と比べて安定感が高く、硬いものも食べやすいというメリットがあります。
50代は、仕事関係の会食や家族・友人との外食の機会も多い年代でしょう。
「周囲を気にせず食事を楽しみたい」「人前でも自然に食べたい」という思いから、噛む力の回復を重視してインプラントを選ばれる方も少なくありません。
従来のブリッジ治療では、失った歯を補うために両隣の健康な歯を削り、支えにする必要があります。
また、部分入れ歯の場合も、金属のバネをかけた歯に力が集中し、負担がかかることがあります。
その結果、支えとなる歯が弱り、将来的にさらに歯を失ってしまうケースも少なくありません。
「これ以上歯を失いたくない」とお考えの方も多くいらっしゃるでしょう。
周りの歯に負担をかけることなく「歯の機能」を回復できるインプラント治療を選択することで、残っている歯を守ることにつながります。
インプラントでは、上部に装着する人工歯を、患者様お一人おひとりの歯の色や形に合わせて製作するため、周囲の天然の歯と見分けがつかないほど自然に仕上げることが可能です。
特に、前歯は、会話や笑顔の際に目立ちやすく、見た目への影響を気にされる方も多い部分でしょう。
仕事やプライベートで人と接する機会が多い世代だけに、「見た目の違和感なく過ごしたい」というニーズも高く、審美性を重視してインプラントを選ばれる方もいらっしゃいます。
インプラント治療には多くのメリットが期待できますが、ほかの治療と同じように注意点もあります。
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込み、骨としっかり結合するのを待つ必要があるため、治療完了までに数ヶ月かかることがあります。
手術後すぐに最終的な人工歯を装着できるわけではなく、段階的に治療を進めていきます。
お仕事や家事や介護などでお忙しい50代の方にとって、長期間にわたる継続的な通院が負担に感じることもあるでしょう。
けれども、時間をかけて丁寧に進めるからこそ、しっかりとした噛む機能と安定性を得ることができます。
長期的な視点で、治療計画について歯科医師と相談しましょう。
インプラント治療は、入れ歯やブリッジ治療とは異なり、保険が適用されない自由診療です。
そのため、ほかの補綴治療と比べて費用が高額になる傾向があり、費用面の不安を感じる方も少なくありません。
けれども、インプラント治療は適切なメンテナンスを継続して行えば長期間使用できる可能性が高く、噛む力の回復や生活の質の向上を考えると、長期的には費用対効果の高い治療と捉えることもできます。
インプラント治療では、顎の骨の状態が非常に重要です。
なぜなら、骨に埋めたインプラントを安定させるためには、顎の骨に十分な厚みや密度が必要だからです。
歯を失ってから長い時間が経過している場合、骨が痩せている可能性があり、そのままの状態ではインプラントを埋め込めないことがあります。
そのようなケースでは、骨造成(GBR)などの追加処置を行い、インプラントが安定するように、土台を整える必要があります。
追加処置が必要になると治療期間や費用が増える可能性がありますが、長持ちさせるためには重要なステップです。
50代のインプラント治療については、「まだ早い」と考える方もいれば、「もう遅いのでは」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
50代のうちに、10年先20年先を見据えて噛む機能を回復しておけば、80代、90代になっても健康な状態で過ごすことができる可能性があります。
とはいえ、すべての方にインプラント治療が適しているわけではありません。
ご自身のご要望やお口の状態によって、適切な治療を選ぶことが大切です。
という方には、入れ歯が適している可能性があります。
また、ブリッジが向いているのは、
という方です。
という方にはインプラント治療がおすすめです。
インプラント治療をご検討中の方は、当院にご相談ください。
当院では、患者様のお話をおうかがいした上で、お口の中をすみずみまで調べ、お一人おひとりに適した治療をご提案します。
当院は西宮市にありますが、宝塚市や伊丹市からもアクセスしやすい場所にあります。
駐車場も完備していますので、お車でご来院いただくことも可能です。
電車をご利用の場合は、阪急電車今津線「甲東園」駅から徒歩7分です。