インビザラインで歯が動く仕組みを解説 | 西宮市歯科歯医者ケイ歯科クリニック

周りに気付かれないように歯並びを整えたい方に人気なのが、「マウスピース矯正」です。
「マウスピース矯正」は透明で目立ちにくいマウスピース型矯正装置を決められた期間装着することで、歯並びを整える矯正治療です。

矯正治療というと、歯の表面に取り付けたワイヤーをイメージされる方が多くいらっしゃるでしょう。
お仕事で人前に立つ機会が多い方や、目立つ装置はつけたくない方には、マウスピース矯正がおすすめです。
マウスピース矯正にはいくつもの種類がありますが、当院では「インビザライン」を採用しています。

「インビザライン」は、1997年に米アライン・テクノロジー社により開発されました。
1999年にアメリカで治療が始まり、日本では2006年から治療が始まった歴史のあるマウスピース矯正システムです。
2023年9月末時点で、世界で1600万を超える方々がインビザラインを使って歯列矯正を行ったという実績があります。

今回は、インビザラインで歯が動く仕組みや歯の動きをサポートする補助装置についてお話しします。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
参考：インビザライン公式サイト

歯の矯正治療で歯が動く仕組み

歯は、主に、歯ぐきから上の歯冠と、歯ぐきに隠れている歯根で構成されています。
そして、歯根は骨に直に固定されているわけではなく、その間にはクッションの役割を担っている繊維組織「歯根膜」が存在しています。
じつは、矯正治療で歯が動く仕組みには、この「歯根膜」の働きが非常に大きな役割を果たしているのです。

矯正治療では、装置を使って歯を動かしたい方向に力を加えていきますが、歯冠から歯根へ伝わった力によって歯根膜が伸び縮みします。
歯根膜には、厚さを一定に保とうとする性質があるため、押されて縮んだ歯根膜はもとの厚さに戻ろうとします。
そのときに、新しい骨が形成されるのです。
これをくり返すことで、歯がどんどん動いていきます。

どの矯正方法も、基本的にはこの歯根膜の働きを利用して歯を動かす仕組みです。

インビザラインで歯が動く仕組み

インビザラインで歯を動かす際も同様で、歯根膜の働きを利用します。
まずは歯科医院でお口の型取りを行い、オーダーメイドのマウスピース型矯正装置（アライナー）を製作します。
アライナーは、もとの歯並びと少しずつずらして製作されるため、装着することで、歯に圧力がかかるのです。
歯に圧力をかけることで歯根膜を伸び縮みさせて、顎の骨の吸収・再生が促されて、その結果、歯が少しずつ動いていきます。

1つのアライナーで動かせるのは、0.25mmほどとされています。
1日20時間装着していただき、約2週間ごとに新しいマウスピース型矯正装置に交換することで、少しずつ歯を動かし、理想の歯並びに近付くという流れです。
インビザラインでは弱い力を持続的にかけるため、ワイヤーを使った矯正治療にくらべて痛みや不快感が少ないのが特徴です。

歯を動かすために使われる補助装置

インビザライン治療では、効率的に歯を動かすために補助装置を使うことがあります。

チューイー

効率的に歯を動かすためには、マウスピース型矯正装置がしっかりと歯にフィットしていることが大切です。
マウスピース型矯正装置は歯ぐき全体を包み込むような形状をしています。
マウスピース型矯正装置が浮いていると、歯を動かすために必要な力がかからない恐れがあるのです。

そこで、マウスピース型矯正装置をよりフィットさせるために、装着時に「チューイー」を使用します。
マウスピース型矯正装置を装着した後で、チューイーを前歯で数回噛んで、しっかりとはめ込みます。

次に、前歯の隣、奥歯へと場所を移動させてマウスピースを全体的にしっかりとフィットさせます。
特に、新しいマウスピース型矯正装置に交換した直後はマウスピース型矯正装置が浮きやすいので、チューイーの活用が効果的です。

ゴムかけ

歯を動かす力を高めるために「ゴムかけ」を行うことがあります。
歯やマウスピース型矯正装置に丸い突起のような装置をつけて、その突起に医療用のゴムをかけます。
ゴムをかけるだけで、マウスピース型矯正装置だけではかけられない矯正力がかかり、上下の歯のかみ合わせを改善・調整することが可能です。

また、歯の移動時に起こる反作用の力を抑える働きも期待できますので、治療短縮につながる可能性があります。
ゴムにはいくつかの種類があり、歯並びの状態によって使い分けます。
ゴムかけの位置や方法、装着時間などは歯科医院からの指示に従ってください。

アタッチメント

より効果的に歯を動かすために、アタッチメントとよばれる小さな樹脂製の器具を使用することがあります。
アタッチメントを装着することで、アライナーがしっかりと固定されますので、アタッチメントを付けた方が、矯正期間を短縮できる場合があります。
アタッチメントは、歯の色に近い色をしていますので、目立つことはありません。

すべての症例で補助装置が使用されるわけではなく、必要に応じてご提案することがあります。

インビザライン治療の効果はいつ頃から実感できる？

インビザライン治療で、「歯が動いた」と実感するまでの期間には個人差があります。
1枚のマウスピース型矯正装置で0.25mmほどしか動かせないため、治療を開始してすぐに効果が実感できる方は少ないでしょう。
治療開始から効果を実感できるまで、数ヶ月かかる方がほとんどです。
約2週間ごとに新しいマウスピース型矯正装置に交換しますので、順調に治療が進めば、10ヶ月後には20枚のマウスピース型矯正装置を使用することになり、歯が5㎜動くことになります。

途中で治療を中断したり、マウスピース型矯正装置を装着している時間が短くなったりすると、想定しているように歯の動きが進みませんので、歯科医師の指示に従ってマウスピース型矯正装置を装着することが大切です。
なかなか効果が出ないと感じたときは、遠慮なくご相談ください。

インビザライン治療をご希望の方は「ケイ歯科クリニック」にご相談ください

インビザライン治療は、どこの歯科医院で行っても同じではありません。
治療を成功させるためには、インビザラインに関する知識と技術、そして実績が重要です。

当院の院長は500以上の症例実績があるアライン・テクノロジー社公認のインビザプラチナドクターです。
日本でも、プラチナドクターに認定されている歯科医師は少ないのが現状です。
インビザライン治療を的確に進めることができることの証でもありますので、インビザライン治療をお考えの方は、当院へご相談ください。

宝塚市にも近い西宮市の「ケイ歯科クリニック」では、インビザライン治療を行う前には、治療の流れや治療期間、具体的な治療費などについても丁寧にわかりやすくお伝えします。
将来を見据えて、患者さまのご要望に沿えるような治療計画をご提案しますので、どのようなことでもご相談ください。
また、セカンドオピニオンにも対応しています。
阪急電鉄「甲東園」が最寄りで、駐車場も完備しています。
土曜日は16時まで、平日は19時半まで診療していますので（2023年12月現在）、お仕事帰りや休日などご都合のよい時間にご来院ください。