透明なマウスピース型矯正装置を使ったインビザライン治療は、周りの人に気付かれずに治療を進めやすい矯正治療です。
また、ご自身で簡単に取り外しができるので、食事や歯磨きなども治療前と同じように行うことができます。
ライフスタイルを制限せずに歯並びを整えられるのが人気の理由ですが、マウスピース型矯正装置を装着してから慣れるまでは、違和感や痛みが出る場合があります。
個人差はありますが、滑舌に影響が出てしまうこともあるのです。
目次
インビザライン治療中に、滑舌が悪くなったと感じることがあります。その原因として、次のようなことが考えられます。
マウスピース型矯正装置は、歯全体を覆うように設計されています。装着することで歯全体が圧迫されるため、違和感を覚えたり、話しにくいと感じたりすることがあるのです。
また、マウスピース型矯正装置に慣れるまでは、無意識に口を開けてしまう方が多く、お口の中が乾燥しやすくなります。お口の中が乾燥すると、舌がうまく動かせなくなり、滑舌が悪くなってしまうのです。
インビザライン治療で使用する「マウスピース型矯正装置」は、ポリウレタン製で、厚さは0.5mm程度と非常に薄いのが特徴です。
わずか0.5mmでもお口の中が狭くなるため、発音するときに舌がマウスピース型矯正装置に当たってしまうことがあります。
舌があたらないように意識した結果、滑舌に影響が出てしまうことがあります。
マウスピース型矯正装置は、歯とぴったりと密着するように設計されています。マウスピース型矯正装置の装着方法があやまっていると、歯から浮いてしまうことがあります。
特に、新しいマウスピース型矯正装置に交換した後は、歯の形とのズレが大きいため、マウスピース型矯正装置が浮きやすくなるのです。マウスピース型矯正装置が浮いていると、圧力がかかりにくくなり、しゃべりにくさを感じてしまいます。
マウスピース型矯正装置が変形や破損していると、話しにくさを感じることがあります。そのままにしていると、治療の進み具合にも影響が出る恐れがあります。
ご自身で破損や変形に気付いた場合は、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
インビザライン治療中に、滑舌が悪くなったと感じたときは、次のことをお試しください。
マウスピース型矯正装置を、正しく装着することで、滑舌の悪さを改善できる場合があります。マウスピース型矯正装置は、ただ歯にはめるだけではしっかりとした効果を発揮することはできません。
マウスピース型矯正装置が少しでも歯から浮いていると、歯を動かすために必要な力がかからないからです。
そこで、使用するのが「チューイー」です。
「チューイー」は、インビザライン治療において、マウスピース型矯正装置をしっかりと歯にフィットさせるための補助道具です。
マウスピース型矯正装置を装着したら、チューイーを前歯で数回噛みます。チューイーを噛むことで、マウスピース型矯正装置がしっかりと密着します。
特に、新しいマウスピース型矯正装置に交換した直後は、今の歯並びと新しいマウスピース型矯正装置の形に違いがあるため、チューイーを活用するのがおすすめです。
また、毎日、時間を守ってマウスピース型矯正装置を装着しているうちに、少しずつ扱いにも慣れてきます。慣れるスピードには個人差がありますが、マウスピース型矯正装置に慣れることで、滑舌の悪さも解消されていくでしょう。
ご自身ではうまく発音できていないと思っても、それほど影響が出ていないケースもあります。滑舌が気になるときは、ご家族や親しい友人に確認を取ってみるのもいいでしょう。
時間が経てば、滑舌の悪さも解消されるケースがほとんどですが、気になる場合は、
といったことに取り組んでみてください。
特に、サ行・タ行・ナ行・ラ行を発音するときに影響を受けやすいとされていますので、意識的に発音するようにすることで、改善が期待できます。
マウスピース型矯正装置を装着中の発音が気になって、大事な商談やプレゼンのときにマウスピース型矯正装置を外してしまう方がいらっしゃいます。
どうしてもという状況であれば、一時的に外していただいてもかまいません。
ただし、
ことが大切です。
インビザライン治療では、1日のマウスピース型矯正装置の装着時間は20〜22時間とされています。治療経過に影響が出ないように、ご用事が終わればすぐに装着するようにしてください。
また、外したマウスピース型矯正装置は、専用のケースにいれて保管してください。マウスピース型矯正装置をそのまま机の上に置いていたり、ポケットに入れたりすると破損や紛失の恐れがあります。
マウスピース型矯正装置を紛失したときは、できるだけ早くご相談ください。新しいマウスピース型矯正装置を作る必要がある場合は、ひとつ前のマウスピース型矯正装置をお口に装着して、治療が滞らないようにするのが一般的ですが、自己判断するのではなく、まずは歯科に相談することが大切です。
インビザライン治療中は、マウスピース型矯正装置の影響でサ行・タ行・ナ行・ラ行の発音が難しいとされています。これらの音を出すためには、舌の先を上の前歯の裏側に触れる必要があります。
マウスピース型矯正装置を装着していると、舌が矯正装置に当たってしまうため、舌がいつもと違うポジションにおさまってしまい、発音に影響がでるのです。治療を進めていくうちに、慣れていつも通りに発音できる方がほとんどですが、しゃべりにくさがなかなか改善されない場合は、お気軽にご相談ください。
当院では、マウスピース型矯正装置をお渡しする際に、装着方法を詳しくお伝えします。定期検診でも、正しく装着できているかを確認し、問題あれば適切なアドバイスを行います。
歯並びにもよりますが、矯正治療はほかの歯科治療とくらべても治療にかかる期間が長い治療です。長い治療期間を快適にお過ごしいただけるようにサポートしますので、我慢せずにご相談ください。
当院の院長は、「インビザラインプラチナドクター」を取得しています。症例数500以上という実績を積んだ歯科医師に与えられる称号で、日本においても認定されている歯科医師は少ないのが現状です。
専門的な知識と豊富な経験でインビザライン治療をサポートしますので、インビザライン治療を検討中の方はお気軽にご相談ください。
西宮市のケイ歯科クリニックは、阪急今津線沿線にあり「甲東園」駅が最寄りです。
また、中津浜線沿いにあり、専用駐車場も完備していますのでお車での通院も便利です。
*マウスピース型矯正装置は、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。