「歯を失ってから顔つきが変わった気がする」「歯を失ってから口元のシワが気になる」といったお悩みはありませんか?
じつは、歯を失うことは、顎の骨がやせてしまう原因となります。
骨がやせてしまうことで、フェイスラインが変化したり、入れ歯が不安定になったりとさまざまなトラブルの原因となるのです。
骨の量が十分になければ、インプラント治療を行うことも難しくなります。
ここでは、なぜ歯を失うと顎の骨がやせていくのか、顎の骨を維持するためにはどのようなことが必要かについてお話しします。
私たちの歯は、歯槽骨(しそうこつ)という骨に支えられています。
じつは、骨は常に新陳代謝をくり返しています。
まず骨を壊す働きをする「破骨細胞」が骨を吸収(骨吸収)し、骨を作る働きをする「骨芽細胞」が、吸収された部分に新しい骨を作る(骨形成)のです。
私たちの骨の量は、20歳前後にピークを迎え、40〜50歳ぐらいまでその量が維持されますが、それ以降は年齢とともに減少します。
加齢によって、骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、吸収量が形成量を上回るようになり、骨の量が減っていくのです。
参考:野田市|市報のだ11月15日号掲載「骨の中身は常に変化している」より
https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/fukushi/hoken/1017562/1018425.html
骨がやせていく原因の一つは「加齢」ですが、「骨への刺激」も関係があります。
骨が衝撃を受けると、骨細胞が刺激を感知して骨芽細胞に、「骨形成」の指令を出します。
反対に、骨に衝撃がかからない状態が続くと、「骨を作るのをやめよう」という指示を出す骨形成を抑える働きをもつ「スクレロスチン」という物質が分泌されます。
その結果、骨の吸収が進み、骨がやせてしまいます。
つまり、骨への刺激によって骨は新しく強く生まれ変わりますが、骨への衝撃がなければ、年齢に関わらず骨はやせてしまうのです。
特に、長軸方向の力が骨の形成には重要で、「噛む」刺激が骨の新陳代謝には欠かせません。
歯がそろっていて健康な状態では、噛む力が歯根を通じて顎の骨へ伝わり、その刺激が骨を維持しています。
けれども、歯を失うと刺激が骨に伝わらないため、顎の骨は少しずつ吸収されてやせていくのです。
顎の骨がやせると、次のようなトラブルが起こる可能性があります。
・入れ歯が安定しない
土台が不安定になることで、食事や会話の途中に外れたり、痛みが出たりすることがあります。
・顔が老けて見える
顎の骨がやせると、顔の輪郭にも変化があらわれます。
頬がこけたり、口元にシワが増えたりと、老けた印象を与えることになりかねません。
・発音が不明瞭になる
歯を失ったままにしていると、空気がもれて発音が不明瞭になります。
・歯並びが悪化する
顎骨がやせて歯をしっかりと支えられなくなると、歯が動いたり傾いたりして、歯並びが崩れることがあります。
歯を失った際の治療方法には、以下の3つがあります。
このなかで、インプラントだけが、歯だけでなく骨に埋まっている歯根まで人工的に再現します。
入れ歯は、人工歯を歯ぐきの上に乗せた状態で、固定します。
そのため、骨とのつながりはなく、歯を失った部分の骨に刺激を伝えることは困難です。
ブリッジでは、両隣の歯を柱として連結した人工歯を装着します。
両隣の歯で支えるため、両隣の歯を支えている骨には必要以上の力がかかりますが、歯を失った部分の骨には力が伝わりません。
インプラント治療では、人工歯根として「インプラント体」を顎の骨に直接埋め込み、骨と結合させます。
骨と結合したインプラント体が歯根の代わりとなって、噛む力を骨に伝えます。
つまり、インプラント治療だけが、噛む力を歯を失った部分の顎の骨にも伝えることができ、骨を維持できる可能性が高いのです。
加齢や歯の喪失で、顎の骨がやせてしまう理由をお話ししましたが、ほかの要因で骨がやせてしまうことがあります。
顎の骨をできるだけ維持できるように、次のことに気を付けましょう。
歯周病は、細菌による炎症性疾患です。
歯垢に含まれている細菌が生み出す毒素によって、歯周組織に炎症が起こり、歯ぐきや骨が少しずつ破壊されます。
つまり、歯周病が重症化すると、骨が少しずつ溶かされていきます。
一度溶かされた骨は、自然と元の状態に戻ることはありません。
歯をできるだけ維持するためには、歯周病予防に取り組むことが大切です。
歯ぎしりや食いしばりは、体重の倍以上の強い力が、歯や歯ぐきにかかります。
歯ぎしりや食いしばりが長期にわたると、骨吸収が進みます。
歯ぎしりや食いしばりはクセのようなものだとお考えの方も少なくありませんが、歯ぎしりや食いしばりをしている場合は、できるだけ早く歯科で治療を受けましょう。
歯科では、お口に合わせて製作したマウスピース「ナイトガード」を装着することで、歯ぎしりの症状を緩和する治療を行います。
カルシウムやビタミンDなどの骨を作る栄養素を、積極的に摂りましょう。
また、ウォーキングなど、日常的に運動を取り入れて体を動かすことも大切です。
定期検診では、むし歯や歯周病の症状がないかをチェックするだけでなく、歯がグラグラしていないかについても調べます。
歯がグラグラしている場合、骨吸収が進んでいる可能性があります。
骨吸収はそのままにしていると、自然に元の状態に戻ることはないため、できるだけ早く治療を始めることが大切です。
骨を維持するため、入れ歯やブリッジからインプラントに変更したいという方もいらっしゃいます。
ただし、歯を失ってから時間が経っていると、すでに骨吸収が進んでいる可能性があります。
インプラントをしっかりと安定させるためには、骨の量や高さが十分になければいけません。
そのため、骨の状態によっては、インプラント治療ができないと診断されることもあります。
ただし、骨の量を増やす「骨造成」を行うことで、インプラント治療が可能になることがあります。
骨造成には、
といった種類があり、お口の状態に合うものを選ぶことが大切です。
当院では、これまで多くのインプラント治療を行ってきました。
当院のインプラント治療には、次のような特徴があります。
インプラント治療は、噛む機能を回復させるだけでなく、顎の骨や将来の健康を守るといったメリットもあります。
「最近入れ歯が合わなくなってきた」「ブリッジでしっかりと噛めなくなってきた」といったお悩みがある方は、顎の骨がやせてきている可能性があります。
患者様お一人おひとりに寄り添った治療をご提案しますので、将来にわたって、食事や会話を楽しみたい方は、まずは当院にご相談ください。
西宮市の「ケイ歯科クリニック」は、阪急今津線「甲東園」駅が最寄りです。
専用の駐車場をご用意していますので、お車でもご来院いただけます。