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インプラントは、天然の歯のような見た目と噛み心地を再現できることから、「永久歯に続く第3の歯」とよばれることがあります。

そうはいっても、インプラントと天然の歯が同じというわけではありません。

そこで今回は、インプラントと天然の歯の「似ているところ」と「違うところ」についてお話しします。

インプラントと天然の歯の構造上の違い

歯は、歯ぐきより上の見えている「歯冠」と、顎の骨(歯槽骨)に埋まっている「歯根」から成り立っています。

インプラント治療では、顎の骨に埋め込むインプラント体が、歯根の代わりとなります。

インプラントと同じように、失った歯を補う治療である「入れ歯」や「ブリッジ」は、歯根の代わりとなるものがありません。

歯根があることで、周りの歯や歯ぐきを支えにすることなく、人工歯を安定させることが可能です。

また、噛んだときの刺激を骨に伝えることもできます。

このように、インプラントと天然の歯では、人工歯を支える構造はほぼ同じです。

そのため、インプラントは、天然の歯のような見た目を噛み心地が再現されるのです。

ただし、天然の歯には存在する「歯根膜」が、人工歯であるインプラントには存在していないという違いがあります。

歯根膜は、歯槽骨に埋まっている歯根の周りを覆う膜で、次の役割を担っています。

  1. 歯と歯槽骨を結びつける
  2. センサーのように噛んだときの硬さや感覚、刺激を脳に伝える
  3. 歯に加わる力をうまく逃す

歯根膜がないことで、噛んだときの感覚が、天然の歯と比べて伝わりにくい場合もあるため、天然の歯以上に、しっかりとケアすることが大切です。

インプラントと天然の歯の「似ているところ」

インプラントと天然の歯には、構造上に少しの違いはあるものの、見た目や噛み心地においては、「似ている」「ほぼ変わらない」部分が多くあります。

自然な見た目

インプラントは、歯根の代わりとなるインプラント体が、顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯で使用するバネのようなものは不要です。

人工歯以外のパーツが見えないことから、自然な仕上がりになります。

また、透明感のある白さが特徴のセラミックなどの素材を選べば、天然の歯と見分けがつきにくく、どこを治療したかわからないほどです。

特に、前歯のように目立ちやすい部分でも、インプラントにすることで、見た目を気にせずに会話を楽しんでいただけます。

しっかり噛めて違和感が少ない

入れ歯と違って、インプラントは顎の骨にしっかり固定されるため、「ズレにくい」「外れにくい」のが特徴です。

噛む力は天然の歯に近い水準まで回復され、入れ歯のように、「歯と入れ歯の間に食べものがはさまる」「ズレて発音しにくい」といったことはほとんどなく、日常生活にスムーズになじみます。

インプラントと天然の歯の「違うところ」

インプラントは天然の歯を取り戻したような感覚が再現されますが、まったく同じというわけではなく、次のような違いを感じる方もいらっしゃいます。

噛む「感覚」が少し異なる

天然の歯は、歯根膜を通して「どのくらいの力で噛んでいるか」を脳に伝えます。

一方、インプラントには歯根膜がないため、噛む強さや温度の感覚は、天然の歯ほど繊細には伝わりません。

慣れるまでは、「強く噛みすぎてしまう」こともあるため注意が必要です。

「インプラント周囲炎」に注意

天然の歯や周りの歯にたまった食べかすや汚れに細菌が繁殖すると、虫歯になります。

インプラント治療では、人工歯の部分が虫歯になることはありません。

けれども、インプラント周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」になることがあります。

インプラント周囲炎は歯周病と似た病気で、進行するとインプラントを支えている骨が溶かされます。

その結果、インプラントが不安定になり、最悪の場合は抜け落ちてしまうこともあるのです。

じつは、歯根膜がないことで、インプラント周囲炎は、歯周病よりも進行のスピードが速いという特徴があります。

また、人工歯には神経が通っていないため痛みを感じることがなく、初期症状である「痛み」や「腫れ」は、よくある症状として認識されてしまう恐れがあります。

インプラントと天然の歯、どちらが優れているの?

「天然の歯とインプラント、どちらがいいのですか?」と聞かれれば、やはり「天然の歯」に勝るものは現時点ではありません。

インプラントは虫歯にはなりませんし、セラミックなどの素材を選べば、変色の可能性は少なく、長くキレイな状態を維持することができます。

ただし、天然の歯にある「歯根膜」には多くの役割があり、かみ合わせの衝撃や感染症から歯を守っています。

そのため、お口、そして全身の健康維持のために、天然の歯をできるだけ多く残すことが大切です。

インプラントを天然の歯に近い状態で使用するために大切なこと

インプラントをより天然の歯に近い状態で使い続けるためには、適切なメンテナンスで「しっかりと噛める状態」を維持しましょう。

しっかりと噛むためには、土台となる歯周組織が健康であることが必要です。

インプラント治療後のメンテナンスは、

の併用が基本です。

丁寧なセルフケアを習慣に

セルフケアでは、お口の中に歯垢(プラーク)を溜めないように、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、丁寧に汚れを取り除きましょう。

また、インプラント周囲炎のリスクファクターのひとつである「喫煙」習慣を見直すことも大切です。

ほかにも、インプラント周囲炎を悪化させる可能性がある「糖尿病」や全身疾患に対しても、できるだけ早期に治療を行い、症状をコントロールすることも重要です。

重度の糖尿病の方や、全身の健康状態によっては、インプラント治療そのものを行うことができない可能性もあります。

プロによるメンテナンスは定期的に

歯科医院で行うメンテナンスは、定期的に行うことに意味があります。

定期検診では、インプラント部分だけでなくお口全体をくまなくチェックすることで、些細な症状も見逃さず、早期発見・早期治療につなげます。

インプラント周囲炎は、歯周病と同じように、初期の段階では自覚できる症状がほとんどありません。

さらに、歯周病よりも進行のスピードが速いため、早期発見が非常に大切になります。

特に気になる症状がない場合でも、症状が進行しているケースも少なくありませんので、定期的にメンテナンスを受けましょう。

メンテナンスの頻度は、3〜6ヶ月に1回で、お口の状態によって異なります。

インプラント治療に関する疑問は「ケイ歯科クリニック」にご相談ください

インプラントは適切なメンテナンスを実践することで、天然の歯に近い快適さを維持することができます。

インプラントと天然の歯は、見た目や噛み心地はとてもよく似ていますが、歯根膜がないことでメンテナンスをより丁寧に行う必要があります。

適切なメンテナンスを行っていれば、インプラントは10年、20年とお使いいただくことが可能です。

実際に、インプラント治療から20年経過した患者様の約78%が、「問題なくインプラントを使用できる」状態を維持しています。

参考:J-STAGE 日本口腔インプラント学会誌31巻(2018)2号「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」図3より
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/31/2/31_170/_pdf

西宮市のケイ歯科クリニックでは、患者様お一人おひとりのお口の状態やライフスタイルに合わせたインプラント治療をご提案しています。

メンテナンスにも力を入れていますので、歯を失ってお困りの方、インプラントについてもっと詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。

当院へは、阪急今津線「甲東園」駅が最寄りです。

お車でご来院の方のために、駐車場もご用意しています。


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