インプラント治療は、手術が終わればそれで終わりというわけではありません。
インプラントを長く安定してお使いいただくためには、定期的なメンテナンス(アフターケア)が非常に重要です。
メンテナンスはインプラント治療を行った歯科医院で行うのが基本です。
けれども、転勤や転居の可能性がある方にとっては、治療中または治療後に引っ越すことになったときに 「途中で転院できるのか?」「引っ越し先でどうやって歯科医院を見つければいいの?」といった疑問をお持ちでしょう。
今回は、引っ越し後のインプラント治療やメンテナンスについて、お話しします。
インプラント治療中または治療後に引越しすることが決まったら、できるだけ早く歯科医院に相談しましょう。
通院できない距離へのお引越しの場合は、転院が必要です。
通院中の歯科医院に事情を説明し、転院先に提出する紹介状を用意してもらいましょう。
紹介状に加えて、これまでの検査結果や治療経過、使用しているインプラントのメーカーや品番などの情報があれば、スムーズに治療やメンテナンスを受けることできます。
転院先を選ぶ際は、次のことを確認しましょう。
インプラント治療に対応しているかどうか、治療実績、取り扱いのインプラントメーカーなどを、ホームページに掲載している歯科医院が増えています。
ホームページではわからない場合は、電話などで確認し、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。
ほかにも、メンテナンスは定期的に行う必要があるため、予約の取りやすさや通いやすさも、歯科医院を選ぶ上で重要なポイントです。
転院先が見つからないといった理由で、メンテナンスに通わないのは、非常に危険です。
「毎日歯を磨いているから大丈夫」とお考えの方もいらっしゃいますが、残念ながら、歯磨きだけではすべての汚れを落とすことはできません。
残った汚れがインプラント周囲のトラブルの原因となり、インプラントの寿命を縮める可能性があるのです。
引越しの直前または直後は、荷造りや荷ほどき、転居に伴う手続きなどで忙しくなることが予想されますので、引越しが決まったら、できるだけ早く転院先を探すようにしましょう。
インプラントは、顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込む外科処置です。
手術後数ヶ月経って、骨とインプラント体が結合すれば、インプラント体の上部に土台を取り付けて人工歯を装着します。
人工歯を装着してかみ合わせなどを調整すると、治療は終了し、メンテナンスが始まります。
インプラントは、適切なメンテナンスを行っていると、治療から10年~20年経過しても問題なく使用していただくことが可能です。
ただし、メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を発症する可能性が高くなります。
インプラント周囲炎とは、その名の通り、インプラントの周囲で炎症が起きる病気です。
インプラント周囲炎が重症化すると、インプラントを支えている組織が破壊されて、人工歯がグラグラするようになります。
参照:厚生労働省 歯科インプラント治療のためのQ&A「インプラントの寿命について」 p3
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf
歯科医院でのメンテナンスでは、まずはお口全体をすみずみまで確認します。
インプラント周囲炎は、歯周病と同じで、初期の段階では、自覚できる症状がほとんどないため、セルフケアだけでは見逃してしまう可能性があるのです。
特に、インプラントの場合は、歯根を覆っている「歯根膜」が存在しません。
歯根膜とは、歯根と骨の間にあり、骨や歯ぐきに栄養や免疫力を与えるほか、噛む力を抑えるクッションの役割も担っています。
歯根膜がないインプラントは天然の歯にくらべて、抵抗力が弱く、噛んだときの力がダイレクトに歯や顎の骨にかかることになるのです。
そのため、歯周病よりも、インプラント周囲炎の方が進行のスピードが速く、重症化しやすいため、定期検診で早期に発見することが重要です。
ほかにも、かみ合わせのチェックも行います。
かみ合わせに問題があると、噛んだときのチカラが均等に伝わらず、特定の部分に負担がかかります。
人工歯に過度な負担がかかると、割れたり欠けたりする可能性があるため、かみ合わせに問題がある場合は、できるだけ早く治療するようにしましょう。
予防の基本は「毎日の歯磨き」といわれるほど、歯磨きはとても重要なものです。
けれども、ただ磨くだけでは、汚れを十分に落とすことはできません。
力をこめてゴシゴシ磨くと、歯の表面を傷つける可能性があるため、歯科医院でのアドバイスを参考にして、しっかりと歯を磨きましょう。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフタブラシなどを積極的に活用することで、汚れの除去率が高まります。
特に歯と歯の間は、歯ブラシ1本だけでは6割程度の汚れしか落とすことはできませんが、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、汚れの除去率は8割程度まで高まることがわかっていますので、積極的に活用しましょう。
参照:沖縄県「デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使いましょう」
https://www.pref.okinawa.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/318/r02_shikanburashifurosu.pdf
インプラント治療を始める前に、引越しの予定が決まっている場合は、引っ越し後から始めたほうがいい場合もあります。
インプラント治療は、ほかの歯科治療よりも治療期間が長期に及ぶため、引越しまでに治療が終わらない可能性があります。
さらに、骨の状態によっては追加治療を行う必要があり、治療期間が長くなるケースもありますので歯科医師と相談して、適切な治療計画を立案しましょう。
引越しが必要となる可能性が高い方は、インプラント治療に不安を感じるかもしれません。
けれども、しっかりとした治療計画と引き継ぎがあれば、治療やメンテナンスを継続できますので、あきらめずに歯科医院に相談しましょう。
また、国内で流通量の多いインプラントメーカーのインプラントを選択すれば、引越し先でもスムーズに治療やメンテナンスを受けられます。
当院では、ノーベルバイオケア社とストローマン社のインプラントを取り扱っています。
どちらも国内外で多くの方に選ばれているインプラントメーカーです。
インプラントを長く安定してお使いいただくためには、適切なメンテナンスを継続させる必要があります。
インプラントメーカーによっては、適切なメンテナンスを行っていなければ、保証の対象外となることもあります。
引っ越すことになってもメンテナンスを継続できるように、引越しが決まればできるだけ早くご相談ください。
これから、西宮市・宝塚市に転入される方で、インプラント治療のメンテナンスをご希望の方は、お電話でお問い合わせください。
西宮市の「ケイ歯科クリニック」は、阪急電鉄今津線「甲東園」駅から北東方向へ徒歩7分です。
中津浜線沿いで駐車場も完備していることから、宝塚市や尼崎市など近隣の市からご来院になる患者様も多くいらっしゃいます。