口元への意識の高まりから、矯正治療を希望される方は増加傾向にあります。
なかでも、透明なマウスピース型矯正装置を使う矯正治療は、治療中の見た目が気にならないことから注目されています。
マウスピース型矯正装置にはさまざまな種類がありますが、当院でご提供しているのは「インビザライン」です。
「インビザライン」では、お口に合わせて製作した透明なアライナー(マウスピース型矯正装置)を装着することで、少しずつ歯を動かします。
ワイヤーを使った矯正治療とは異なり、装置をご自身で取り外しができる上に、装置を装着していることに気付かれにくいのがメリットとされています。
さらに、インビザラインには、「クリンチェック」という独自のシステムがあり、治療後の歯並びを事前に確認することができるという点も、ワイヤー治療とは異なる点です。
ここでは、インビザラインのクリンチェックについてお話しします。
目次
クリンチェックは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した3Dシミュレーションソフトです。
日本では、2018年に医療機器製造販売承認を取得 しています。
クリンチェックは、これまでの治療実績をもとに製作されたプログラムです。
お口の中をスキャンして得たデータを使って、歯がどのように動いていくかをコンピューター上で予測します。
治療にかかる期間や必要なアライナー(マウスピース型矯正装置)の枚数、アタッチメントの位置や形なども、クリンチェックによって決定されます。
クリンチェックを行うことで、インビザライン治療前から治療後までの変化の予測を、患者様に実際に見ていただくことが可能です。
治療過程や治療後の様子を映像で見ることで、より具体的なイメージを持つことができれば、前向きに治療に取り組むことができるでしょう。
クリンチェックを行うことで、歯の動きがコンピューターによって自動的にシミュレーションされますが、患者様に合わせてよりよい結果へ導くためには、歯科医師による調整が必要です。
世界中の臨床例を集めた膨大なデータに、患者様の要望を反映させることで、より満足度の高い治療計画を立案できます。
クリンチェックは、治療を始める前に行われます。
場合によっては、治療途中に行うこともあります。
インビザライン治療を行う際は、まず問診・カウンセリングからスタートするのが一般的です。
歯並びで気になっている部分や、どのような歯並びになりたいかをおうかがいします。
その後、お口の中の検査を行い、インビザライン治療が行えるかを診断します。
むし歯や歯周病の症状がある場合は、先に治療を行い、お口の中を健康な状態に整えなければいけません。
インビザラインができる状態になれば、お口の型取りを行います。
ここで使用するのが、インビザライン専用の口腔内スキャナーです。
従来の印象材をお口に入れて固まるまで待つ方法では、患者様の負担が大きく、吐き気をもよおしてしまい、うまく型取りができないという方もいらっしゃいます。
口腔内スキャナーは、お口の中にかざすだけで、短時間でさまざまな角度から撮影し、お口の中を精密な3D画像として保存することが可能です。
スキャナーはインビザラインのシステムと連動していますので、データを送信することも容易です。
取得したデータはオンラインでアメリカのアライン社に送信します。
その後、同社からクリンチェックのシミュレーションが届きますので、当院で治療計画の調整を行い、患者様にご説明します。
患者様とクリンチェックを行い、ご同意いただけましたら、データを再び米国に送信し、マウスピース型矯正装置を製作する流れです。
治療中に、計画通りに歯が動いているかを確認するためにクリンチェックを行うことがあります。
マウスピース型矯正装置を使った矯正治療の場合、患者様ご自身でマウスピース型矯正装置を装着していただきます。
装着時間が短い場合や、適切に装着できていない場合は、計画通りに歯が動かないことがあるのです。
その場合は、クリンチェックを行って、治療計画を修正することがあります。
クリンチェックはインビザライン独自のシミュレーションシステムです。
クリンチェックを行うことで、次のようなメリットが期待できます。
クリンチェックを行うことで、歯の動きのシミュレーションを映像で確認できます。
歯科医師と患者様で、イメージを共有できるので、同じゴールをめざして治療に取り組むことができるのです。
事前にしっかりと確認しておくことで、治療が終わってから「こんなはずではなかった」「思っていたのとは違う」ということにもなりません。
具体的なイメージを目にすることで、治療に対する不安も軽減するでしょう。
患者様のお口の中を光学スキャナーでスキャンすることで、コンピューター上に立体的なデータとして取り込まれます。
上下左右さまざまな角度からチェックすることができて、どの歯をどのように動かすのか、動く様子を動画で確認することが可能です。
また、クリンチェックは治療前だけでなく、治療中に行うこともあります。
長い治療期間中には、「このままでいいのかな」「本当によくなるのかな」と不安を感じることもあるでしょう。
クリンチェックを行うことで、これまでの経過や、ゴールまでの道のりを具体的にイメージしやすくなります。
治療がシミュレーション通りに進んでいない場合は、クリンチェックを行うことで早急に気づくことができます。
クリンチェックを行うことで、歯の動きや治療計画を細かく調整できます。
調整後のデータをもとに、アライナー(マウスピース型矯正装置)を製作するので、お口にぴったりとフィットし、治療の精度が高まります。
また、データの送受信もスムーズに行えるので、治療にかかる期間を短縮することにもなるのです。
従来のワイヤーを使った矯正治療では、模型で説明するということは可能ですが、細かい動きまでを予測して映像として患者様と共有することはできません。
インビザラインの場合、クリンチェックを行うことで、歯がどのように動くかを予測し、費用に応じて修正することが可能です。
「クリンチェックがあるからどこの歯科医院で行っても同じ」とお考えの方もいるかもしれませんね。
専門的な知識があり、経験豊富な歯科医院で行うことが大切です。
当院の院長は「インビザプラチナドクター」です。
インビザライン治療は、専門的な知識が必要となることから、すぐれた技術や知識、豊富な実績を持つ歯科医院に対して、「インビザドクター」という称号がアライン・テクノロジー社から与えられます。
当院の院長が取得している「インビザプラチナドクター」は、症例数500以上という実績を積んだ歯科医師に与えられる称号で、インビザラインが普及してきた日本においても認定されている歯科医師は非常に少ないのが現状です。
インビザラインをお考えの方は、インビザラインの治療の技量がアライン・テクノロジー社より認められた当院へお越しください。