出っ歯やすきっ歯など、前歯で気になるところはありますか?
前歯1本だけがねじれているという方もいらっしゃるかもしれませんね。
「気になるのは前歯だけだし矯正治療するほどでも……」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
前歯だけの部分的な問題であれば、部分矯正で改善できる可能性があります。
部分矯正とは部分的な矯正のことで、奥歯を含む歯全体を整えるのではなく気になる部分だけの歯列を動かして歯並びを整える治療です。
歯を動かす距離が少ないため、治療における費用や期間、痛みを、全体的な矯正に比べて抑えられます。
ワイヤーを使って部分矯正を行うこともありますが、当院で扱っているマウスピース矯正システム「インビザライン」でも部分的な矯正が可能です。
ここではインビザラインの部分矯正についてお話しします。
目次
インビザラインでは、マウスピース型矯正装置をお口に装着することで、歯に力を加えて歯列を動かす方法です。
マウスピース型矯正装置は透明ですので、装着していても周りに気付かれにくいのが特徴で、治療中の見た目を気にされる方に多く選ばれています。
見た目だけでなく、痛みに関しても一般的なワイヤ―矯正より痛みが少ないとされています。
また、ご自身の手で簡単に取り外すことができるので、食事や歯磨きの際は外して治療前と変わらずに行うことができて、治療中のストレスが少ない治療法です。
インビザラインにはいくつかのパッケージがあり、奥歯を含む全体の歯列を整えるものもあれば、前歯だけなど部分的な矯正治療に対応しているものもあります。
お一人お一人の歯並びに合わせて適切なパッケージを選ぶことで、より効率的に歯を動かすことができます。
部分矯正の場合は、全体的な矯正よりもマウスピース型矯正装置の枚数が少ないので、短期間で治療を終えることが可能です。
インビザラインGoは、奥歯を除く計20本を対象とした矯正装置です。
インビザライン矯正と同じ素材・同じシステムを使用しつつ、治療の範囲を限定することで、比較的短期間・低価格な治療が実現します。
ただし、前歯だけの問題と思っても、実際は骨格的な原因で歯並びが乱れていることもありますので、その場合は部分矯正ではなく全体的な矯正治療が必要になります。
インビザラインで部分矯正ができるかどうかは、精密検査を行ってから判断しますので、まずはご来院ください。
インビザラインの部分矯正には、さまざまなメリットがあります。
一方で、デメリットとされる点や注意が必要な点もありますので、治療を始める前にしっかりと知っておきましょう。
インビザラインの部分矯正には、次のようなメリットがあります。
部分矯正では、全体矯正とくらべて歯を動かす本数も少なく、距離も短いことから、早く治療を終えることができます。
前歯のみのインビザライン矯正の場合、歯並びの程度によっても異なりますが数ヶ月から1年ほどで治療が完了することもあるのです。
全体的な矯正の場合、2~3年かかるケースが一般的ですので、治療期間が大幅に短縮されます。
ただし、部分矯正でも保定期間は必要となりますので、治療期間に保定期間が追加されることは覚えておいてください。
インビザライン治療そのものが、痛みの少ない矯正治療とされています。
なぜなら、歯全体を覆うマウスピース型矯正装置を装着することで、歯全体にゆるやかな力をかけて歯を動かすからです。
ワイヤー矯正のように強い力を一気にかけるわけではなく、力を分散させるので痛みが抑えられるのです。
前歯だけの部分矯正となれば、歯を動かす距離が短くなるため、さらに痛みが軽減されるでしょう。
軽度の不正咬合だからこそ、周りに気付かれずにスピーディに治したいですよね。
目立つ矯正装置を付けていると、余計に注目を集めてしまうことになりかねません。
インビザラインで使用するマウスピース型矯正装置は、薄くて透明な素材でできていますので、装着していても周りに気付かれることはほとんどないでしょう。
インビザラインの部分矯正には、注意していただきたい点があります。
インビザラインでは1日20〜22時間、マウスピースを装着していただく必要があります。
これは、全体的な矯正でも部分矯正でも基本的に同じです。
20〜22時間というと、お食事と歯磨きの時間以外は、ずっと装着していただくことになります。
簡単に取り外せるので、ついつい外したままにしてしまうという方もいらっしゃるかもしれませんが、治療を成功させるためにも装着時間を守りましょう。
また、マウスピース型矯正装置の交換時期を守ることも大切です。
基本的に、1〜2週間ごとに新しいものに交換しますが、交換時期が遅くても早くても、治療に影響をおよぼします。
ご自身で判断するのではなく、スケジュールに従って交換しましょう。
インビザラインで部分矯正する場合だと、噛み合わせ自体を治すことはできません。
前歯だけの一部分の歯並びを整えても、噛み合わせは歯全体のバランスが重要になってくるため、噛み合わせ自体は改善できないです。
むしろ、奥歯の噛み合わせが悪い状態で前歯だけ歯列矯正をすると、噛み合わせのバランスを余計に崩して、慢性的な肩こりや頭痛に悩まされるかもしれません。
前歯だけの部分矯正をおこなっても、全体の噛み合わせのバランスが崩れないかが気になる方は実際に歯科医師に診てもらいましょう。
インビザラインは、軽度から中程度の歯並びの乱れを整えることができます。
重度の不正咬合や骨格に問題がある場合は、インビザラインでは対応できないこともあるのです。
部分矯正の場合は、いくつかの条件をクリアしていなければ適応できませんので、まずは部分矯正で対応できるかどうかを精密検査で確認します。
次のような不正咬合は、インビザラインの部分矯正で治せる可能性があります。
どの場合でも軽度の症状であり、抜歯の必要がないことが条件となります。
反対に、
は前歯だけの部分矯正を行えません。
症状に応じて、全体矯正やその他の治療をご提案することがあります。
インビザライン治療を成功させるためには、インビザラインに関する知識と技術、そして実績が重要です。
当院の院長はアライン・テクノロジー社公認のインビザプラチナドクターとして、インビザライン治療を的確に進めることができますので、インビザライン治療をお考えの方は、当院へご相談ください。
当院ではセカンドオピニオンにも対応しています。
最寄り駅は阪急電鉄「甲東園」駅で、駅から歩いての通院も可能です。
お車でお越しの方には、駐車場も完備しています。
※マウスピース型矯正装置【インビザライン】は、薬機法対象外の矯正装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用救済制度の対象外となる場合がございます。