西宮市 歯科 歯医者ケイ歯科クリニック｜甲東園駅からすぐの歯科医院
歯がズキズキと痛み出し、歯医者にいくと「神経まで進行していますね」といわれた経験はありますか？
虫歯が進行し、歯の内部にある神経に達すると、神経が炎症し激しい痛みを伴います。
ここまで進行すると、抜歯を提案されることもありますが、根管治療を行えば歯を残せる可能性が広がります。
根管治療は、歯を残すための治療です。
けれども、根管治療には時間がかかり、通院も複数回にわたることから、治療を途中でやめてしまう方がいらっしゃいます。
ここでは、根管治療に時間がかかる理由についてお話しします。
目次
虫歯は虫歯菌による感染症です。
虫歯は段階的に進行し、歯の根にまで感染が広がります。
根管治療では、ファイルと呼ばれる器具を使って虫歯菌に感染した神経や血管を取り除き、根管内部の洗浄・消毒を行います。
根管治療は、歯科治療の中では大きな割合を占めます。
平成29年度の患者調査によれば、全体の約18%の方が根管治療を受けていて、決して珍しい治療ではありません。
参考：厚生労働省 eヘルスネット「歯の神経の治療（根管治療）」より
虫歯治療では、しっかりと細菌を除去しなければ、治療後に虫歯が再発する恐れがありますので、丁寧に処置を進めることが大切です。
根管内部は、非常に狭く、曲がっていたり枝分かれしていたりしているため、処置に時間がかかります。
根管内の清掃が終われば、できた空間に薬液を詰めて密閉する「根管充填」を行います。
無菌状態にしてからしっかりと密閉することで、根管内部への細菌の再侵入を防ぐことができるのです。
次に、人工歯を支える土台を立てます。
歯の状態にもよりますが、残っている部分が少ない場合は、上部に装着する被せ物が安定しない恐れがありますので、しっかりと補強する必要があります。
最後に、土台に被せ物を装着して治療終了です。
根管治療が完了するまでには、複数回の通院が必要です。
それには次のような理由があげられます。
歯の根の形は複雑であり、お一人お一人で異なります。
奥歯の場合は根が分かれていて、1つの歯に対して4〜5本の根管があることもあります。
それぞれに湾曲していて複雑な形をしているため、すべての根管をキレイに清掃するのには時間が必要です。
一回の治療ですべて行おうとすると、患者様に長時間お口を開け続けていただくことになりますので、患者様の負担を抑えるためにも、複数回に分けて治療を行います。
根管内部が無菌状態になるまで、抜髄・洗浄・消毒を繰り返して行います。
消毒を行った後に仮ブタをして、しばらくしてから、完全にキレイになったかを確認する必要があるのです。
取り残しなどがあれば、もう一度感染物質を除去して消毒・除菌を行います。
再評価によって問題がなければ、次のステップに移行します。
根管治療後に、虫歯が再発することがあれば、再根管治療が必要です。
治療を繰り返すたびに、歯がどんどん脆くなりますので、1回の根管治療で治療を成功させる必要があります。
そのためにも、患者様にご理解いただきたいことと、当院の工夫をご紹介します。
治療を中断せず「最後まで通うこと」が大事です。
炎症していた神経を取り除くことで、痛みがなくなることがあります。
痛みがなくなると通院をやめてしまう方がいらっしゃいますが、痛みがなくなったからといって虫歯が治ったわけではありません。
しっかりと密閉されていない状態で治療を中断すると、仮の蓋がすぐにはずれて、根管内部に汚れや細菌が侵入し、腫れや痛みを生じることもあります。
また、最終的な被せ物を装着する前に治療をやめてしまうと、歯の根がむき出しになった状態になっている可能性があります。
少しの刺激でも割れたり欠けたりしやすい状態ですので、歯そのものの寿命を縮めるだけでなく、周りの歯や粘膜を傷つけてしまうことも。
仮の蓋が外れた場合は、できるだけ早く受診しましょう。
当院では、さまざまな先進機器を活用して、治療の精度を高めています。
通院が患者様にとって負担にならないように、ご要望をうかがいながら治療を進めていきますので、治療中でもわからないことがあればお気軽にご質問ください。
歯の根管治療は「見えにくい」「細かい作業が多い」ものです。
そのため、軽度の虫歯の治療とくらべて、繊細な根管治療は繊細な技術が必要となり、時間をかけて丁寧に進めていきます。
当院では、次のようなこだわりをもって治療を行っています。
根管内部は、肉眼では直接見ることができません。
根管の状態を的確に把握するために、歯科用CTを活用しています。
患部を立体的に捉えられるので、複雑な形状の根管に対しても精度の高い診断が可能です。
根管の長さは患者様ごとに異なります。
そこで、当院では根管長測定器を用いて、根管の長さを測定した上で、感染した神経や組織を除去します。
根管治療では、根の先まで薬剤を充填する必要がありますが、歯の根は歯ぐきに覆われているため、目視では根管の長さを把握できません。
根の先までお薬が到達していないと、すき間が生じることがあり、そこから細菌が侵入し、再感染が起こる可能性があるのです。
根管内の消毒には「超音波洗浄機」を使用します。超音波の振動によって、薬剤が根の先まで行き渡り、洗浄効果が高まるのです。
洗浄の後で行う消毒には、強力な殺菌作用と汚れや細菌を溶かす作用がある次亜塩酸ナトリウムを使用します。
消毒後は、根管内に潜む細菌を減らす働きが期待できる水酸化カルシウム系などの薬剤を根の先まで充填し、フタをします。
虫歯がさらに進行すると、歯根の先に膿が袋状にたまります。
歯根端切除術とは、外科的な処置で、感染した歯根の先端を切除する治療です。
歯根内を消毒すれば、痛みは改善されるケースがほとんどですが、それでも痛みが治まらないときに、歯根端切除術を行うことがあります。
通常の根管治療では治らない歯に対して、歯根端切除術を行うことで、歯を残せる可能性があります。
歯の根管治療は、複数回通院していただく必要があるため、患者様にとっては負担となることもあるでしょう。
けれども、再発を防ぎ、歯を残すためには根管治療が必要です。
根管治療は、高い技術や知識が必要な治療です。
設備を整えていることはもちろんですが、しっかりと治療内容について説明する歯科医院を選びましょう。
また、最後まで治療を継続できるように、通いやすい歯科医院を選ぶことも大切です。
西宮市の「ケイ歯科クリニック」では、根管治療の実績が豊富です。
お一人お一人の症状に合わせた治療計画をわかりやすく説明しますので、「歯を残したい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。
阪急今津線 甲東園駅より徒歩7分、中津浜線沿いで駐車場も完備していますので、電車でもお車でも通院しやすい歯科医院です。
平日夜間は19時半、土曜は16時まで診療していますので、お仕事帰りや休日など、ライフスタイルに合わせて通院時間をお選びください。
※診療時間は2024年2月現在。
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