合わない入れ歯をそのまま使っていませんか?
年齢とともに歯を失う方の割合は、増加します。
2022年度の歯科疾患実態調査によりますと、45歳以上の4割、75歳以上では9割を超える方が歯を失っています。
参考:厚生労働省「令和4年度 歯科疾患実態調査」p12 表4より
歯を失ったら、できるだけ早く補うことが大切です。
歯を補う方法は一つではありませんので、入れ歯、ブリッジ、インプラントから、お一人お一人に合うものをお選びください。
先ほどの調査によると、79歳以下ではブリッジ、80歳以上では入れ歯をご使用の方が多いのがわかります。
入れ歯はご自身の手で取り外しすることができ、インプラントのような外科手術が不要という点で多くの方に選ばれています。
また、入れ歯には、保険診療の入れ歯から自費診療の入れ歯まで、さまざまな種類があり、ご要望やご予算に応じた選択をできるという点もメリットの一つです。
ここでは、入れ歯治療の費用と当院の入れ歯治療について詳しくお話しします。
入れ歯には、保険診療の入れ歯と自費診療の入れ歯があります。
歯を全部失ってしまった場合は「総入れ歯」、部分的に歯を補う場合は「部分入れ歯」を使用します。
保険診療の場合は、国内どこで治療を受けても金額は同じです。
負担割合によって費用は異なりますが、3割負担の場合、総入れ歯で1万円〜1万5千円程度、部分入れ歯で5千円〜1万円程度とされています。
保険診療の入れ歯は、費用を抑えられてスピーディに製作できるのがメリットです。
ただし、使用できる材料や製作方法があらかじめ決められています。
基本的に、歯ぐきにあたる部分にはプラスチックが使われていて、強度を維持するために、厚みを持たせて製作する必要があります。
そのため、「噛みにくい」「違和感がある」という方もいらっしゃるのが現状です。
また、部分入れ歯では、金属のバネを使用して歯を固定するため、金属のバネが見えるのを気にされる方も。
そのような方には、保険診療ではなく自費診療の入れ歯をご提案します。
自費診療の入れ歯は、見た目や噛み心地にこだわって素材や製作方法をお選びいただけます。
ただし、全額自己負担となるため、費用負担は大きくなりますが、満足度の高い入れ歯が完成します。
自費診療の入れ歯の費用は、歯科医院ごとに異なり、
・治療範囲
・入れ歯の種類
・地域性
などによって、治療費に幅があるのが特徴です。
費用ももちろん大切ですが、噛む力や耐久性、見た目など総合的に判断してご自身の合うものを選ぶことで快適にお使いいただけます。
当院では、入れ歯生活を快適にお過ごしいただくためにさまざまな入れ歯をご提案しています。
ここでは、それぞれの入れ歯と費用相場についてお話しします。
費用:
コバルト 36万3千円
チタン 41万8千円
ゴールド 44万円
「床(しょう)」とよばれる歯ぐきに接する部分が金属で作られている入れ歯です。
強度が高い金属を使用している分、プラスチックよりも薄く作ることができますので、お口の中を広く使えて発音がしやすいという特徴があります。
また、金属の熱を伝えやすい特徴から、食事の温度が伝わりやすく、食事をおいしく楽しんでいただけます。
使用する金属によって入れ歯の特徴や費用が異なりますので、お気軽にお問い合わせください。
クラスプとよばれる金属の留め具を使用しないメタルフリーの「部分入れ歯」です。
歯ぐきと同じような色をした特殊な素材を使用していますので、入れ歯を付けていることが周りに気付かれにくいのが特徴です。
落としたり曲げたりしても割れることはありませんが、耐久性はあまり高くないため3年ほどで作り直す必要があります。
修理も難しいので破損した場合は再作製の必要があります。
また、治療する場所によっては適用できないこともありますので、ご希望の方はご相談ください。
補う歯の本数で、治療費が変わります。
ミニインプラントを利用した、総入れ歯タイプの義歯で「インプラント義歯」ともいわれます。
顎の骨に直径1.8mmのチタン製のミニインプラントを4本埋め込んで、そこに入れ歯をはめ込みます。
人工歯根の代わりとなるインプラントを、顎の骨にしっかりと固定するため安定するのが特徴です。
そのため、ほとんどのものを快適に噛むことができて、食事を楽しんでいただけます。
4本のみのインプラントで支えられるので、すべての歯にインプラントを埋め込むよりも費用を抑えることが可能です。
費用:
片顎44万円
両顎88万円
BPSデンチャーシステムはヨーロッパ発の入れ歯製作技術です。
BPSデンチャーシステムで作るフルオーダーメイドの入れ歯「BPSデンチャー」は、従来の入れ歯と製作工程が異なり、完成度の高い入れ歯をスピーディに製作することができます。
製作には、歯科医師だけではなく歯科技工士も立ち会います。
お口の状態をチェックし、顎・筋肉の動きや噛み合わせのバランスなどを確認しながら入れ歯を製作するのが特徴です。
一般的な義歯と異なり、静止した状態ではなく、食べ物を噛んだときの義歯の位置と力を完全に再現して製作します。
そのため、しっかりと噛むことができ、「噛み心地」と「見た目の美しさ」を兼ね備えた満足度の高い入れ歯が完成するのです。
また、入れ歯製作の際は、「イボカップシステム」を採用することで、入れ歯のお悩みで多い「におい」にも対応しています。
専用のプラスチック素材を加圧充填して、高密度に仕上げることで、素材の気泡を減らし、においや汚れが付きにくくなります。
当院の院長は、入れ歯製作を得意としています。
さまざまな研修に参加し、知識や技術を身に着けてまいりました。
オーダーメイドの治療計画を作成し、わかりやすく丁寧にご説明することを心がけています。
また、費用面でもご安心していただけるよう、わかりやすい料金システムを採用しています。
ご納得いただいてから治療をスタートしますので、ご不明な点がありましたらご遠慮なくご質問ください。
宝塚市にも近い西宮市の「ケイ歯科クリニック」では、さまざまな精密入れ歯をご提供しています。
将来を見据えて、患者さまのご要望に沿えるような治療計画をご提案しますので、どのようなことでもご相談ください。
また、セカンドオピニオンにも対応しています。
土曜日は16時まで、平日は19時半まで診療していますので(2023年12月現在)、お仕事帰りや休日などご都合のよい時間にご来院ください。