こんにちは。西宮の歯医者「ケイ歯科クリニック」です。
インプラントは、失った歯の機能を補う治療として、需要が高い治療法です。
世間では「インプラントは長持ちする」と言われていますが、実際のところどのくらい長持ちするのでしょうか。
今回は、インプラントの寿命と長持ちさせる方法について解説します。
目次
インプラントはしっかりメンテナンスを行えば、長く使用できる優れた治療法です。
では、具体的にどれくらい長持ちするのでしょうか。ブリッジや入れ歯と比較してみましょう。
インプラントの寿命は、インプラントを埋め込んだ場所や条件(歯周病の有無や全身疾患など)によって異なるため一概には言えません。
しかし、厚生労働省の調査結果によると、インプラントの寿命は約10〜15年程度という報告があります。
上の歯で約 90%程度、下の歯で 94%程度のインプラントが10年以上機能し続けており、20年でも約70%程度機能し続けるという報告もあります。
また、インプラントが40年以上機能し続けたという報告もあるため、お手入れ次第では半永久的に使用できる可能性もあります。
参考:厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のための Q&A
ブリッジや入れ歯はどれくらい長持ちするのでしょうか。
実は、ブリッジや入れ歯の寿命はインプラントよりも短く、ブリッジの場合は約7年、入れ歯では約5年で使用できなくなる可能性があります。
寿命が短い理由として、支えとなる歯がダメになってしまうことが挙げられます。
なぜなら、ブリッジや入れ歯は修復物の構造上、周囲の歯に負担をかけてしまう傾向があるためです。さらなる抜歯を招き、健康な歯までも失う可能性があります。
一方のインプラントは失った歯のみに行う単独の治療です。周囲の歯へ負担をかけることはありません。
インプラントを末長く快適にお使いいただくために、気をつけていただきたいポイントがあります。
インプラントは正しいケアと定期的なメンテナンスを行えば、長期的に使い続けることができます。
しかし、歯周病に弱いという側面も備わっているため、お手入れを怠れば「インプラント周囲炎」になる可能性も否定できません。
良好なお口の環境を保つためにも、定期的にお口の中をチェックして、適切なメンテナンスを継続する必要があります。
喫煙者は非喫煙者と比べてインプラント周囲炎に感染しやすいことが指摘されています。
タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ、血流が悪くなることで、骨や歯ぐきに栄養が行き届きにくくなってしまいます。
その結果、骨とインプラント体の結合を弱める、歯ぐきに炎症が起こりやすくなるなどの悪影響を引き起こしてしまうのです。
インプラントの寿命を伸ばすなら、禁煙・減煙が必須となるでしょう。良好なお口の環境を維持するためにも禁煙をおすすめします。
天然の歯には、歯の根と骨の間に「歯根膜」という薄い膜が存在し、噛んだ時の衝撃を柔やげています。
しかし、人工物であるインプラントには歯根膜がありません。そのため、歯ぎしりや食いしばりによる負荷がダイレクトに伝わり、強い衝撃によって寿命を縮める可能性があります。
場合によっては、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを使った対策が必要になることもあります。
インプラントは天然歯と変わらない自然な見た目で、しっかり噛めることがメリットです。
しかし、適切な治療やアフターケアがなされていなければ、インプラントは長持ちしません。
西宮の歯医者「ケイ歯科クリニック」では、CTを使用した正確な診断のもと、安全性の高いインプラント治療をご提供しています。
また、一人ひとりのお口の状態に合うメンテナンスを通じて、快適にインプラントをお使いいただけるようサポートを行っています。
インプラントのご相談は、ケイ歯科クリニックまで、お気軽にお問い合わせください。