皆さま、こんにちは。甲東園駅から徒歩7分、西宮市の歯医者「ケイ歯科クリニック」です。
歯並びや噛み合わせの乱れは遺伝的な問題だけでなく、幼少期の癖や生活習慣が大きく影響します。
例えば、日常的に舌で前歯を押す癖があると開口(前歯が閉じない状態)になってしまいます。そのほか、指しゃぶりや頬づえをつく癖、片側だけで噛む癖なども要注意。
何気ない癖や生活習慣によって、口周りの筋肉の働きに偏りができ、筋肉のバランスがくずれることで、歯並びが乱れてしまう原因となる可能性があるのです。
MFTは口腔周囲の筋肉をトレーニングするものです。舌や唇などもすべて筋力で動いています。ただ筋力をアップするだけでなく、お口の悪い癖を改善し、舌や口唇、頬などの筋肉のバランスを整えて正常に機能させます。
今回はお子さまによく見られる癖と歯並びの関係について解説します。
目次
舌や唇には正しい位置があります。普段何もしていない時、舌の先は上顎のスポットと呼ばれる、前歯の裏あたりに接しています。下全体は上顎にピタッと触れています。これは、全体の歯に過度な力がかからずに、鼻で呼吸ができ、口の周りの筋肉の圧が安定している状態です。
唇同士は、力は入らずしっかりと閉じている状態です。
歯は舌や唇、頬の筋肉が調和した位置に形成されます。そのため、筋肉の働きに偏りがあると歯並びが乱れる原因となります。
その口周囲の筋肉のバランスを改善するのが「MFT」と呼ばれるトレーニングです。噛む、飲み込む、発音する際に使う筋肉のバランスを改善し、正しい舌や唇の使い方を習得します。
MFTを行うことで歯並びの乱れの原因となる悪癖を改善し、健全な歯並びや噛み合わせを促すことができます。また、矯正治療後に起こりがちな後戻りも防ぐことができます。
お口周囲の筋肉のバランスや悪習慣があると、歯並びや噛み合わせに影響します。
先ほど説明したように、舌や唇がただしいちにあることが重要です。無意識にしたを歯に押し付けたりする“異常な癖”は歯並びや噛み合わせに影響します。また、その癖を治さずに矯正してしまうと、せっかく綺麗に並んだ歯も強い力で押し返されることで、矯正治療期間が延びたり、正しく飲み込めないことで、食べ物のカスがあちこちに残り、むし歯の原因になります。また、矯正治療が終わった後の“後戻り”の原因になります。
指しゃぶりをしていると、出っ歯や開口になる可能性があります。特に、頬をすぼめて指しゃぶりをしていると、上あごの歯列がV字型になり、上下の噛み合わせが合わなくなる可能性があります。
MFTを行い、舌の機能や唇の姿勢位の問題をなくし、自然と指しゃぶりの癖を改善することで、効率よく治療することができます。
口呼吸の人は長時間お口が開いている状態のため、下あごと舌の位置が下がります。また常に口が開いている状態になるので、口周りの筋肉が弱いです。その結果、あごの幅が狭くなるなど、歯並びやあごの成長に悪影響を与えます。
また、口の中が乾燥してむし歯や歯肉炎・着色汚れの原因にもなりやすくなります。
舌突出癖とは、無意識のうちに舌を前に出したり、上下の歯の間に舌を挟んだりする癖です。これが続くと、出っ歯や開口(前歯が開いた噛み合わせ)になる傾向があります。
頬づえを続けていると、あごや歯の一部に大きな力が加わります。
頭の重さは想像以上に重いです。その重みが一点に集中してかかってしまうので、歯並びの悪化につながります。また、頬杖の時間や回数が多くなると、歯並びだけでなく顎の骨が変形してしまう場合があります。
異常嚥下癖とは、食べものを飲み込む時に、口周囲の筋肉や舌に力を入れてしまう癖のことです。正しい場合、食べ物を奥歯で細かくかみ砕き、下の上に細かくした食塊を乗せて喉の奥に送る準備をします。しかし異常な場合は、かみ砕いた食塊を下で後方に送る力が弱く、唇と頬をすぼめるような動作をします。
これが続くと、開口や出っ歯になる可能性があります。
舌小帯とは舌の裏側にあるスジのことです。舌小帯が短いと舌の運動が制限され、健全なあごの成長や歯並び、噛み合わせ、発音に影響が出ることがあります。
MFTによって舌小帯を伸ばし、動きをよくします。またそれでも難しい場合は、種々地を行って短くすることになります。
一般的な下の大きさより下が大きい場合、歯並びに影響が出ている場合が多く、MFTによる訓練の対象になります。舌が大きい子は、なにもしてないとき、舌の位置が前にあったり、筋肉が緩んでいることが多いため、MFTトレーニングによって舌の筋肉をつけることで舌を引き締めています。
MFTはお口周りの筋肉を鍛えて機能を正常化することで、自然に歯並びが改善することを目指した治療法です。矯正治療もスムーズに行えるようになります。
ただし、MFTで効果を得るためにはトレーニングを続ける必要があります。長期戦となることも多いため、焦らず無理なく取り組むことが田尾節です。「気がつけば、いつもポカンと口を開けている」「いつまでも指しゃぶりが治らない」このような子供の癖は歯並びや噛み合わせに大きく関わります。
また、歯並びの乱れは見た目の問題だけでなく、むし歯や歯周病、顎関節症などの口腔疾患や発音や摂食・嚥下障害などにも繋がります。
状況によっては早期発見、早期治療の必要性が望まれる場合もあるため、気になる症状がある方はできるだけ早めに医療機関に相談してください。
甲東園駅から徒歩7分、西宮市の歯医者「ケイ歯科クリニック」ではお子さまの矯正治療にMFTを取り入れています。
まずはお子さまにどのような癖があるのか、そしてどこの筋肉の機能が弱いのかを正確に診断し、適切なトレーニング方法をお伝えしています。
特に成長期のお子さまは、口腔機能の発達とともに歯並びや噛み合わせ、骨格を作り上げる大切な時期です。お子さまの歯並びが気になる方は、まずはカウンセリングにお越しください。