歯の着色汚れ（ステイン）を撃退するエアフローの効果って？ | 西宮市歯科歯医者ケイ歯科クリニック

皆さまこんにちは。西宮市の歯医者「ケイ歯科クリニック」です。

歯の着色汚れにお悩みの方はいらっしゃいませんか。そんな方に試して欲しいのが「エアフロー」を用いたクリーニングです。

コーヒーや紅茶、タバコのヤニなどの頑固な着色汚れを素早く取り除くので、見た目を気にされる方に特におすすめです。

今回はエアフローを用いたクリーニングについてご紹介します。

1 頑固な汚れを撃退するエアフローとは
2 エアフローの注意点
3 エアフローで清潔感のある口元づくりを
4 まとめ

頑固な汚れを撃退するエアフローとは

コーヒーや紅茶、赤ワインなどの嗜好品を頻繁に召し上がる方、喫煙習慣のある方は、歯の着色汚れが目につきやすいのではないでしょうか。

残念ながら、歯の表面に付着した着色汚れは歯ブラシで除去することはできません。そこで有効なのが「エアフロー」という専用の機械を用いたクリーニングです。

従来の着色除去では、機械やブラシを用いて歯の表面をこすって汚れを落としていました。この方法でも着色除去は可能ですが、歯や補綴物(被せ物や詰め物)に傷が入ってしまい、術前よりも着色しやすい歯・汚れ(細菌の塊)が付きやすい歯になってしまいます。

せっかくきれいな歯になっても、むし歯や歯周病になってしまっては元も子もありませんよね・・・

その一方、エアフローとはパウダー状の粒子をジェット噴射でお水と空気と共に歯の表面に吹き付けて着色汚れを除去する専用の器具のこと。歯の表面はもちろん、歯の裏側、歯と歯の隙間や歯ぐきのキワの普段磨き残しが出やすい部分の頑固な汚れも短時間で隅々まできれいに落とすことができます。

また、むし歯や歯周病の原因となるバイオフィルム（細菌の膜）の除去にも有効です。ジェット噴射による高い清掃作用によりバイオフィルムを破壊してくれるので、むし歯や歯周病予防にも大いに期待できます。

当院ではエアフローで使用するパウダーを従来の重炭酸ナトリウムではなく、炭酸カルシウムを使用しています。またパウダー粒子も球体粒子のため、パウダー噴射時に粒子が歯面を転がるように動くため歯や歯茎へダメージほとんど与えることなく、お口の中の汚れをあっという間にきれいに落とすことができますよ。

そして従来の重炭酸ナトリウムには強い塩味がありますが、炭酸カルシウムには塩味がゼロの為しょっぱさを感じる不快感がありません。また、ナトリウムフリーの為ナトリウム摂取制限のある方でも安心して施術を受けていただけます。

エアフローの注意点

健康的で美しい口元づくりに欠かせないエアフローですが注意点も存在します。

・健康保険適応外

歯周用やむし歯の治療目的の清掃ではなく、主に審美目的で行うため健康保険適応外となります。当院では着色の程度で料金が変化します。(税別3000～6000円)

・痛みを感じることがある

エアフローを用いたクリーニングでは基本的に痛みはありません。しかし、歯茎が下がっていて、冷たいものがしみる知覚過敏の症状がある方は刺激を感じることがあります。

また歯茎の近くの着色汚れを除去する際などに噴出されたパウダー粒子が歯茎や舌に当たると、麻酔をするほどの痛みではないですが少しチクチクとした痛みが生じる場合があります。

また、エアフローできれいになるのは着色汚れや歯垢のみです。「歯」そのものが持つ色味(黄ばみ)は変化しないため、本来の歯の色以上に白くなるといったホワイトニング効果は期待できないことも覚えておきましょう。

・条件によって施術をうけられない場合がある

以下に当てはまる場合にはエアフローができません

＜エアフロー禁忌症＞

重篤な消化器官潰瘍、腎臓障害、心機能障害、肺機能障害、慢性気管支炎、喘息、その他、呼吸器疾患、放射線治療中、化学療法治療中、妊娠中

口腔内に傷やただれなどの異常がある、口腔粘膜が炎症やただれを起こしやすい、治療が必要な大きなむし歯がある

・施術後2～3時間食事制限がある

エアフローでは、ペリクルという唾液による自然保護膜で歯の表面を保護する役割を果たす薄い膜も一緒に落とすため、普段より着色汚れが付きやすい状態になっています。そのためペリクルが歯に自然と再付着するまでの施術後2～3時間は、お茶、コーヒー、カレー、ワイン、チョコレート等の色素の濃い飲食物を控えていただく必要があります。

ペリクルが取れている歯は、炭酸飲料や酸性の強い食べ物も歯が溶けやすくなっているため2～3時間は控える必要があります。

また喫煙も同じく少なくとも2～3時間は控えていただく必要があります

・歯石は除去できない

歯石は歯垢が唾液中のミネラル成分によって石のようにカチカチに固まったもので、歯に強固に張りついているためエアフローでは除去できません。

そのため、歯石がついている場合は歯石除去を行うもしくは歯石除去とエアフローの併用が必要になります。