口腔外科について
当院では、親知らずの抜歯をはじめ、口腔外科治療に対応しております。口腔外科治療と一言でいいましても、様々な治療があります。こちらでは、口腔外科治療の中でも特に当院へのご来院が多い
「親知らずの抜歯」をはじめ、顎関節症について掲載しておりますので、是非、ご参考下さい。
もちろん、これら以外の治療につきましても、ご来院時にお気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯について

親知らずとは
1番最後に萌出してくる奥歯のことです。成人後に生え始めることが多いですが、最近は未成年でも生え始めることがあります。また、中には生えてこない人もいます。
近年、食生活の変化により昔に比べ顎の小さい方が増え、傾いてはえたり萌出せずに顎のなかに埋まったままになるケースが多くなってきています。
親知らずは、よく
口腔内にトラブルを起こすこと有名です。歯が横向きなどで生えてきて
歯茎や顎の骨を圧迫して痛みを与えたり、非常に歯を磨きにくい状態になり
虫歯や歯肉の炎症を誘発したりもすることが多いです。こういったトラブルが起きましたら、悪化する前に治療を受けましょう。
もう一つ特徴として、仮に親知らずの手前の
奥歯を失った時には、その部分に移植して使えるうえ、
入れ歯やブリッジの支台としても有効に使える場合もあります。
● 抜歯の仕方
● 抜歯後の症状、注意事項について
【抜歯後の症状】
- 出血が止まらない
抜歯後止血のためにガーゼを噛んでもらいますがその後、出血が続くようであれば清潔なガーゼで再度20分ぐらいガーゼを噛んで様子をみてください。ガーゼがない場合は、ティシュでもかまいません。翌日まで唾液にうすい血が混じることがありますが、この程度の出血は異常ではありません。
- 痛み出してきたら
鎮痛剤を服用してください。服用後30分ぐらい経過し徐々に効いてきます。何も食べないと逆に気分が悪くなることがあるので軽食を取られる事をお勧めします。
また、患部を冷やしますと楽になることがあります。
その際極端に冷たいもので冷やすと、治りが悪くなりますので水道水程度にしてください。
- 口が開けずらい
これは周囲の筋へ炎症が波及することによって起こります。炎症が強い場合は、無理に開けず炎症が引けてきたら徐々にあける様にしてください。
- 薬を服用したら調子が悪い
(胃のムカムカ、発疹、下痢など)
この場合薬の副作用が考えられますので無理に服用せず担当医に報告してください。
- 歯を抜いたのにしみる
下の親知らずを抜いた際に炎症がのどの方へ広がった際にみられます。
当然炎症が治まればなおります。
- 食べ物やつばを飲み込むとのどが痛む
下の親知らずを抜いた際に炎症がのどの方へ広がった際にみられます。
当然炎症が治まればなおります。
- 抜いた直後より腫れがひどくなってきた
腫れは抜いた日よりも翌日のほうが腫れてくるケースが多いです。この際少しでも腫れないようにと急激に冷たい氷水で冷やすと患部が治りづらくなりますので注意してください。前項でも述べたように炎症のピークは2~3日ですのでその後自然に消退してきます。
- 顎の下の腫れて色が変わってきた
これは内出血によるもので血腫といいます。これは抜歯の際外科的浸襲が大きく出血が多い場合に起こりやすく、数日後青紫色を呈し、次第に黄色い感じに変化してきます。消失するのに1週間前後かかることがありますが、治ります。
【抜歯後の注意事項】
- 抜歯後のガーゼは止血のためですので20分ほどしっかり噛んで下さい。
- 抜歯後3~4時間ぐらいはうがいは避けて下さい。
- 抜歯した日は、入浴は避けて下さい。
- 過激な運動は避けて下さい。
- 麻酔の痺れが無くなったら食事をしても構いません。固いもの、刺激物は避けて下さい。
- 当日アルコール類は避けて下さい。
顎関節症について

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、あごの関節部や咀嚼筋(噛む筋肉)等の疼痛、関節音、開口障害や、あごの運動異常などの慢性疾患群の総称です。咀嚼筋障害による「筋性」と、あごの関節障害による「関節性」の二つに大きく分けられます。
通常、顎関節は蝶番の様に回転運動をするだけでなく、下顎頭は前方に移動しながら回転します。
そのため、大きな口を開けることが可能となるのです。また、下あごの骨は前後的な動きだけでなく側方への運動も行えます。このような動きをスムーズに行える状態が、理想的な顎関節の状態なので、このように
自由なあごの運動ができない時は、顎関節症の恐れがあります。
顎関節症は、歯周病や虫歯と並んで歯の3大疾患の一つに挙げられるほど大きな問題になっています。
● 顎関節症の原因

ほとんどの場合、過度の開口(あくびなど)や、硬い物を噛んだことがきっかけで発症しますが、真の原因は、
歯のかみあわせの異常によって顎関節が傷ついたり、顎の運動に関与する咀嚼筋の連係に支障をきたすことにより発症します。
また、発症の背景には
精神的ストレスからくる顎関節周囲の異常な緊張が関係していたり、
寝ているときの歯ぎしりや、うつ伏せなどの体勢が原因の場合もあります。特に、無意識の中で起こる歯ぎしりや食いしばりは、自分の体重の2倍以上の力が2時間以上かかるといわれています。自分でも自覚がない方でも歯ぎしりをしている人は多いのです。
あごの動きなどに違和感があるまま生活を続けたり、ストレスを感じ続けるとさらに悪化しますので、顎関節症かなと思ったら、先ずは当院にご相談ください。
● 顎関節症の治療法

顎関節症の治療には様々の方法が用いられます。
「咬み合わせの改善」やそのための「歯並びの改善」などがあります。治療の第一歩としてスプリント(バイトプレート)という、マウスピースのようなものであごの関節を安定させることもありますが、
「咬み合わせの改善」こそが顎関節症治療の最終ゴールといえます。
また、安眠できる環境作りや「歯ぎしりをしたら目をさます」などの自己暗示療法を用いたり、「薬物療法・理学療法・外科療法」という選択肢もございます。顎関節症でお悩みの方は、お気軽に当院にご相談ください。
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