患者様によく聞かれる事をQ&Aにして、お答えしようと思います。参考になれば、幸いです。
- Q1:歯の白さはどの様にして決まるのですか?
- 歯の色は様々な成分で決まります。歯は、エナメル質が半透明で透明度が非常に高い為、象牙質の色が歯の色味として反映されます。エナメル質は95%以上がハイドロキシアパタイトの無機成分による結晶構造によって形成されていますが、象牙質は、無機成分の他にタンパク質、コラーゲンなどの有機成分が豊富に混ざり合っています。ですから、ただの白ではなくやや黄色味を帯びています。個人差、人種差などによって、この象牙質の厚み、エナメル質の厚みが異なり、それによって歯の色が決まります。象牙質の厚い場合には色味が強くなり、エナメル質が厚い場合には白くなります。また、エナメル質には凹凸がありますから、それによる光の屈折によっても歯の色は変化し、歯の表面に縞模様のような模様が見えることもあります。このように歯の色が決まってきますので、投薬などによって象牙質に色が沈着した場合や、神経を抜いた後に象牙質が変性した場合には、歯の色が灰色がかったように変化して見えるのです。
- Q2: 神経を抜いたはずなのに歯が痛い訳?
- 根の先に細菌が残っていたりすると、時間が経った後に、根の先で膿みが溜まって腫れたり、痛みが出たりすることがあります。これらの感覚は、歯の外側の神経が感じる感覚です特に膿が溜まっているなどの病的な状態になっていなくても、神経を抜いた後の歯は体調によって、疲れていたり風邪をひいたりすると違和感を感じ、元気なときには治ってしまう、などの症状を呈することもあります。また、歯の周囲の歯肉などが炎症を起こして(歯周病)痛みを感じる可能性もあります。いずれにしても、原因がわかれば対処法がありますから、歯科医院にてきちんと相談しましょう。
- Q3: 親不知が痛い原因は?
- 親知らずは第三大臼歯と言われ、前歯から数えて8番目にあたる歯で、最近では元々生えてこない人もいます。人間の進化の過程で、あごの大きさが小さくなることで不要になってきていることが原因と考えられています生えるスペースがあごにない場合、横を向いて生えてきてしまったり、角度によっては生えてくること自体できない場合もありますがレントゲン写真を撮るとその方向がはっきりとわかりますきちんと生えて、反対側の歯ともしっかりと咬んでいる親知らずは、咬み合わせを支え、咀嚼に重要な役割を果たしているわけですから、きちんと歯ブラシをして虫歯にならないようにしなければなりません。お口の一番奥に生える歯であるため、歯ブラシが届きにくいなどの原因から虫歯になりやすく、また、生える途中で、歯肉の形状から汚れが付着したりして歯肉の炎症を引き起こすことも多く、このことがしばしば「親知らずが痛い!」という状況を作り出します。
- Q4: 被せたり、詰めた歯は何年位もつのでしょう?自費治療なら一生ものなのでしょうか?
- 答えは、NO!です。歯は飾りではありません。毎日使う道具ですからすり減ったり壊れてしまって口の中の環境に合わなくなる時が来ます。どんなにすばらしい治療でも普段のお手入れが悪かったり、定期的なメンテナンスを怠れば決して長持ちはしません。また、歯を支える歯周組織や噛み合わせは年令と共に日々変化します。こうした変化に対応するためにも定期的なメンテナンスは欠かせません。では、実際には何年位もつのでしょうか?通常、8 ~10年間はそのまま使えますが、口の中の状態によって寿命は大きく左右されます。さらに、自費でより良い治療をすれば治療精度が高くなり、接着剤も特殊なものを用いますので、美しく自然で快適により長く使うことができます。そして、補綴物の寿命が長いということは、次回の被せ替えまでのインターバルが長くなるので、生涯で歯を削る機会が少なくてすみますから自分の歯が長持ちするわけです。やはり、メインテナンスが一番大事にはなってきます。
- Q5: どうしても歯を抜かなければならないのはどんな場合?
- 私たち歯科医は一本でも多くの歯を抜かずに残す努力を続けていますが、残念ながらどうしても残せない場合があります。それは以下のような場合です。
- 1,虫歯の進行が骨の中にまで及んでいて有効な歯質が残っていない場合
- 2,歯が縦に割れている場合
- 3,歯周病が進行して歯を支える骨の吸収が歯根の3/4を超えている場合
- 4,歯周病の治療をしても歯の上下動が止まらない場
- 5,膿胞が大きすぎて治癒が望めない場合
- 6,根管治療で排膿が止まらない難治性の場合
- 7,異所萌出して機能しない歯
- 8,器具が届かず治療困難な場所の歯
- 9,噛み合わせや歯並びを悪くする原因の歯
- 10,歯周病を悪くする原因の歯
- 11,矯正治療のために抜歯と判定された歯
- 中でも重度の歯周病にかかった歯を抜きたくないからといって無理に残すとその歯だけでなく周囲の歯にまで影響が及び他の歯の寿命まで短くしてしまいます。なんでも抜いてしまう歯医者さんも困りものですが、抜くタイミングを逸して他の良い歯まで巻き添えにしてしまうのは避けたいですね。
- Q6: 歯肉から血が出るので恐くて磨けないのですがどうしたら良いですか?
- 歯肉から血が出るので恐くて磨けない、あるいは痛くて磨けないといった話もよく耳にします。磨けないから炎症がとれない、炎症がとれないから出血して痛い、痛いから磨けない、磨けないから汚れが溜まる、汚れているのでさらに炎症が悪化する...これでは悪循環です。すぐに歯科医院に行って歯周病の治療を受けましょう。歯のクリーニングの時に痛みがあるのならその旨をドクターに申し出て、麻酔をしてもらって、何回かに分けて歯垢や歯石を除去してもらうと良いでしょう。悪循環から抜け出して、原因を完全に除去してもらいましょう。あとはホームケアーで再発しないようにしっかりプラークコントロールをしましょう。そして、定期的に検診を受けましょう。
- Q7:乳歯の裏から歯が生えてきました。すぐに乳歯を抜歯した方がいいですか?
- 乳歯がかなりぐらぐらですぐにでも抜けそうならわざわざ歯科に来て抜歯しなく てもいいと思います。ですが、まだ抜けそうにないなら,今度は永久歯の歯並びに影響 してくるので早めに抜いた方がいいと思います。また、永久歯が存在しているかどうかでも変わってきます。永久歯が元々無い人の場合には、抜かずにいます。これは、レントゲンを撮ることで、確認が出来ます。
- Q8:レーザー治療はどんな虫歯も無痛で治せるのでしょうか?
- レーザー治療はすばらしい治療ですが、魔法の道具ではありません。レーザーによる虫歯治療は従来の回転切削器具(タービン、電気モーターを使ったもの)と異なり細菌感染した悪い部分のみを選択的に取り除くことができるので、痛みを発生しにくい治療です。さらに殺菌効果が高いので虫歯の再発を予防する効果も期待できます。レーザーで処置できるのは痛みがまだ無いか、もしくは軽度の初期カリエス(C1,C2)に限ります。レーザーはきれいに幾何学的に削るのは不得意なので充填が必要なほど虫歯が大きい場合はレーザー治療後にコンポジットレジンを充填するのが一般的な方法です。さらに、レーザー治療は効率が悪いので、あまりに虫歯が大きいと従来通り、回転切削器具を併用して治療することになります。残念ながら、すでに痛みがひどくなってしまった歯(化膿性歯髄炎を起こしている歯)には、従来どおり痲酔をして痛みが無いように削って歯髄の処置を行います。しかし、ここでもレーザー治療を行うと根管内の殺菌や根尖部の傷の治癒促進などに威力を発揮し痛みを軽減し、治療を短期間で終わらせることができます。
- Q9:エックス線はどれくらい危険ですか?
- 診療にあたり、エックス線での検査は重要です。エックス線を使用すること で、目では確認することが出来ない組織や、病気の進行を知ることができます。これを2回撮影したら、放射線被爆量は、だいたい天気のよい日に日光を約30分間浴びた量と同じぐらいと言われています。
- Q10:金属アレルギーだと言われました。口の中にはたくさん金属があります。全部取らないといけないでしょうか?
- パッチテストといってどの金属にアレルギーがあるか皮膚科で検査していると思います。まずそのデータと歯科用金属との関連を調べてから治療方針をたてます。すべて除去するとは限りません。




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